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スズ及びその周辺元素化合物の異常原子価と新反応性

研究課題

研究課題/領域番号 04217201
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

山本 嘉則  東北大学, 理学部, 教授 (60029519)

研究分担者 根本 尚夫  東北大学, 理学部, 講師 (30208293)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1992年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードアリルスズ / アリルゲルマン / アリルシラン / 環状ポリエーチル化合物 / ルイス酸 / 不斉合成 / 生理活性天然物 / 立体制御
研究概要

有機スズ化合物は,安定な炭素一スズ結合のおかげで,通常の有機金属より取り扱いが容易で,複雑な有機構造の中にも組み込んでいける利便さがある。しかし,ラジカル,遷移金属触媒,ルイス酸等での活性化により高い反応性を示すため,有機合成上有用に用いることができる。今回は反応の中間体で生じると考えられる異常原子価状態の有機アリスズがどのような反応性の特徴を示すかを,6員環環状エーテル合成と,その際の立体化学制御を観察する事で調べた。さらに周辺の異なる金属種であるケイ素,ゲルマニウムなどとの比較を行い,この反応を有用な生理性天然物合成への応用性について最適化の検討を行った。反応する相手の分子内のアセタールを,2,4-ジメチルプロパン-1,5-ジオールを用いてC2対称性なキラル構造を導入し,その立体化学,及び分子内にある別の不斉炭素からの立体化学をどう反映するか調べた。その結果有機スズ化合物では,2,4-ジメチルプロパン-1,5-ジオールの不斉炭素からの不斉誘起が起こり,その高い求核性が観察できたのに対し,有機ゲルマニウム,有機ケイ素誘導体では,SP2型のカルボニウム,あるいはオキソニウムイオンが生成してから,炭素一炭素結合生成を起こした結果を示すデータが得られ,各金属種により大きく結果が異なるを見いだした。
またこの結果を基盤に,7員環の合成も試み,高収率,高選択的な結果を得ることができた。これにより,4つに縮環した環状エーテルの合成を行い,6-7-7-6員環型ポリエーテルの高立体選択的合成に成功した。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 山本 嘉則: "Asymmetric Synthesis of Syn1,2-Diols via the Reaction of Aldehydes with Chiral γ-Tetrahydropyranyloxy Allyl Stannanes" J.Org Chen.57. 7003-7004 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 山本 嘉則: "Stereocontrolled Intramolecular Cyclization of ω…Tributylstannyl Eter Aldehydes.Synthesis of the 6-7-7-6 Ring System of Polycyclic Ethers." Tetrahedron Lett.32. 7069-7073 (1991)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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