研究課題/領域番号 |
04220218
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
上村 大輔 静岡大学, 教養部, 教授 (00022731)
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研究分担者 |
河岸 洋和 静岡大学, 農学部, 助教授 (70183283)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1992年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | パリトキシン / Na,K-ATPase / オカダ酸 / プロテインホスファターゼ / flexible cavity / ピンナトキシン / 2枚貝毒 / 分子認識 |
研究概要 |
海洋生物毒は強力で特異的な活性発現をし注目される。本研究では申諸者の単離構造決定した海洋生物毒および新しく発見したものを使い標的生体高分子とのintactな相互作用を有機化学的に解明し、新しい分子認識機能発見を目指す。パリトキシンとNa,K-ATPaseの相互作用をプロテオリポソーム上で検討した。その結果、イオンチャンネル形成とNa,K-ATPase阻害と2種類の作用が存在することが判明した。プロティンホスファターゼ2Aとの相互作用にはflexible cavityの存在が重要であり、カルボキシル基とC24位水離基とで酵素と結合して阻害がかかると推定される。この推定を化学反応および立体配発解析で研究した。C24位水酸基の反転により活性は66分の1に低下し、メチルエステル体の活性とほぼ等価であると判明した。さらにC7位、C27位のエピ体も得たので活性を試験する予定にしているが、この場合にはまったく活性が変化しないと考えている。また、NMR実験において結合定数、NOEデータをもとにしてJEOL社製分子像解析システム(Molskop)で検討したところ、アルコール溶媒中でもこのflexible cavity構造をしてことが明らかとなった。さらに現在、オカダ酸自身のX線結晶構造解析を進めている、一方C1位カルボキシル基とC24位水酸基とで非天然型ラクトンを構築して、その活性を現在検討中であるが、このラクトンを酵素認識するかどうか大変興味が持たれている。さて、新規の海洋生物毒としてピンナトキシンA,B,Cを得た。いずれも海洋産の2枚貝毒で分子量は722と小さな分子であるが、従来にない構造を有しているので新しい有機化学の発見が期待できる。
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