研究課題/領域番号 |
04224101
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
藤森 啓安 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (60005866)
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研究分担者 |
小川 恵一 横浜国立大学, 大学院・総合理学研究所, 教授 (00233411)
内山 晋 名古屋大学, 工学部, 教授 (40023022)
前川 禎通 名古屋大学, 工学部, 教授 (60005973)
山本 良一 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (10107550)
新庄 輝也 (新城 輝也) 京都大学, 化学研究所, 教授 (70027043)
増本 健 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (20005854)
堂山 昌男 西東京科学大学, 工学部, 教授 (40010748)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
1993年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1992年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | 金属人工格子 / 単原子制御 / 巨大磁気抵抗 / 層間磁気結合 / エピタキシャル成長 / 量子効果 / 新機能物性 / 磁気光学効果 / 多層薄膜 / 界面表面 / 巨大磁気抵抗効果 / 光磁気効果 / 異常力学物性 / 軟磁性 / 新素材 |
研究概要 |
本研究では重点領域研究「金属人工格子」(平成2年度〜4年度)の成果取りまとめを行った。 1)研究成果報告会 平成6年1月10日〜11日に仙台市秋保町のホテルクレセントにて開催された。本重点研に3ケ年にわたって参加、研究してきた計画研究班員と応募研究班員、さらに班員ではないがこの研究分野に関心をもって同様の研究を行っている大学、官庁、民間の研究者を加えて総勢約90名の参加者があった。 本重点研では、A01班:単原子制御金属人工格子の生成、A02班:構造のミクロ評価、A03班:新機能物性の探索、A04班:理論につき重点的かつ組織的研究を行い、多くの成果を得た。研究会ではそれらにつき総括的な発表と討論がなされ、同時に、新しい実験結果の発表も行われた。とくに、巨大磁気抵抗効果についての微細構造やエピタキシャル成長との関係、種々の金属人工格子の層間磁気結合、量子効果などに新しい進展が見られた。 次いで、本研究で得られた成果をさらに発展されることが議論された。その結果、金属人工格子から得られた知見の重要なものの一つに人工格子中のスピンが関与する特異な物性(磁性金属/非磁性金属人工格子に見られる巨大磁気抵抗など磁性と伝導の強い相関、また遷移金属/貴金属人工格子に見られる光学効果の変調など)があることが指摘され、これらは人工格子に限らずナノスケールで構造あるいは磁気的結合がに変調したシステムに普遍的に現れる可能性があるのではないかとの極めて興味深い示唆が得られた。 そこで、すでに同様な発想で研究を開始している総合研究B「ナノスピニックスの科学」と連携をとり、新たな研究組織でこの課題を重点領域研究に申請することとした。 2)研究成果報告書 各年度ごとの研究成果は、その都度年度末に英文論文集として刊行してきたが、本年はその取りまとめとして各班員による総括を新たな成果も含めて全体の成果報告としてまとめ、英文論文集として刊行した。広く国内外に配布しこの分野の国内しいては国際的発展に役立てることとした。
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