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蛋白質工学によるプラストシアニンの電子移動反応の距離・電荷依存性の解析

研究課題

研究課題/領域番号 04225232
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関名城大学

研究代表者

高倍 昭洋  名城大学, 理工学部, 教授 (80097766)

研究分担者 日比野 隆  名城大学, 理工学部, 助手 (70218741)
田中 義人  名城大学, 理工学部, 助手 (10247679)
石川 浩  名城大学, 理工学部, 助教授 (40076592)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1992年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード光合成 / 電子伝達 / 遺伝子工学 / プラストシアニン / 太陽エネルギー / マーカス理論
研究概要

プラストシアニンは光合成電子伝達反応に関与するタイプI銅蛋白質である。本重点領域研究の援助によって,平成3年度は(1)プレカーサープランストシアニンを大腸菌で発現させ,(2)プレカーサープラストシアニンをmature sizeに切断する酵素を精製し,(3)アポプラストシアニンに銅原子が配位する機構を検討してきた。本研究は順調に進行し論文として発表した。一方,mature sizeのプラストシアニンを大腸菌で発現させる系についても検討してきたが末完成であった。そこで平成4年度はつぎのような課題について検討してきた。
1)mature sizeのプラストシアニンを大腸菌で発現させる系を確立する課題。matureプラストシアニンの大腸菌中での分解を避けるために,プラストシアニンを大腸菌のペリプラズム空間へ輸送することを計画し,プレカーサーの部分が削除された中間sizeのプラストシアニン遺伝子を蛋白質工学の手法を用いて作成した。これを大腸菌で発現させたところ,銅原子が配位したmature sizeのプラストシアニンが大腸菌のペリプラズム空間に畜積することが明らかになった。このプラストシアニンは,酸化還元電位,ESR,吸収スペクトル,P700およびチトクロムfとの電子移動活性が野生型と同じであることが明らかになった。
2)matureプラストシアニンの特定のアミノ酸残基を置換したmutantを作成する課題。電荷をもつアミノ酸残基を置換したmutantを用いることにより基質認識に重要なアミノ酸残基が明らかにできるものと考え,プラストシアニンの酸性アミノ酸残基を置換したmutantを6種類作成した。mutantの精製を完了した。今後,電子移動活性を測定しacidic patchの役割を具体的に明らかにする。
3)銅の配位環境を明らかにする課題。銅の配位子の1つであるMet92を置換したmutantを6種類作成した。現在それらmutantを精製中である。
4)アポプラストシアニンに銅原子が配位する機構を明らかにする課題。これについてはすでに成果を論文として発表したが,今回,発現効率を飛躍的に向上させることに成功した。今後,銅原子の配位機構を詳細に検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] T.Takabe, Y.Iwasaki, Y.Tanaka & Y. Numata: "Characterization of psaF Gene Product" Photosynthesis Research. 34. 133 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] T.Takabe: "Molecular Biology of Photosystem I" Recent Topics on Technology of Life Science. 57-68 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] H.Ishikawa, T.Hibino & T.Takabe: "Subunit Composition of Cucumber PSI Complex that Catalyzes Electron Transfer from Plastocyanin to Ferredoxin" Photosynthesis Research. 34. 132 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] T.Hivino, B.Lee & T.Takabe: "Characterization of Precursor Plastocyanin Expressed in Escherichia coli" Photosynthesis Research. 34. 154 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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