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抽象化に基づく類推を用いた複数領域からの知識獲得

研究課題

研究課題/領域番号 04229103
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京工業大学

研究代表者

櫻井 成一朗  東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 助手 (20202088)

研究分担者 村山 功  静岡大学, 教育学部, 講師 (40210067)
高橋 真吾  東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 助手 (20216724)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードアナロジー / 知識獲得 / 抽象化
研究概要

今年度は抽象化に基づく類推を用いた複数領域からの知識獲得の実現に向けて,様々な観点から研究を進めてきた。システム理論的な観点からは,複数領域からの類推に適した表現形式を決定するために,問題解決に適した表現形式について理論的考察を試みた。これにより,連続的な類推として複数領域からの知識獲得を捉えた,複数領域からの知識獲得への拡張が期待される。認知科学的な観点からは,人間のプログラミング過程の観察の分析を行ってきた。人間の問題解決においては,複数のソースからの情報を利用して,複雑な問題を解決できる場合がある。このような場合は,単独のヒントでは理解できないが,複数のヒントが与えられれば,目標概念が認識されるような場合に相当していると考えられる。したがって,各ヒントを抽象化図式として捉えれば,新しい図式が合成でき,合成された抽象化図式を用いて新しい問題が解決できることがわかり,複数領域からの情報の合成,具体的には抽象化図式の合成を行う方法についての考察及び実験を行ってきた。抽象化図式とは,過去の経験を抽象化して記憶しておく図式であり,高階の論理式で表現される。抽象化図式の合成には,高階単一化技法を用いることによって,説明に基づいて抽象化図式の合成を行うことができた。高階単一化技法を推論に直接利用するのは,適当な制約がなければ,非効率的となる。効率化を図るには,相違性を利用することが考えられる。抽象化図式を扱う場合,例えば抽象化図式の合成には,いかに相違性を効率良く扱うかと言うことが重要であり,相違点が明確に記述されていなければ抽象化図式の利用が困難になる。逆に,相違点が容易に認識できれば,共通性を写像することは比較的容易であるとも言えるであろう。相違点を特定のクラスに限定することによって,複雑なプログラム間の類推が可能となることがわかり,相違点を限定した抽象化に基づく類推に関しての部分的な検討を試みた。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 櫻井 成一朗,原口 誠: "複数ソースからの抽象化に基づく類推" 1992年度人工知能学会全国大会論文集. 129-132 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 櫻井 成一朗他: "抽象化図式に基づく学習とその法的知識獲得への応用" 情報処理学会人工知能研究会. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 高橋 真吾: "“What is Good Modeling?ーModeling as Transformation of Representationー."" Proceedings of International Conference on Economics/Management and Information Technology 92. 563-566 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 高橋 真吾: "“問題表現の変換を考慮したモデリングー創造的問題解決における表現理論に向けてー"" 第18回システムシンポジウム講演論文集. 211-216 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 村山 功: "教育用ソフトウェアのデザインのための2つの概念ーPersonal Viewと文化的透明性ー" 静岡大学教育実践研究指導センター紀要. 1. 73-84 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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