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遷移金属マイクロクラスターの電子状態

研究課題

研究課題/領域番号 04230209
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関静岡大学

研究代表者

山口 豪  静岡大学, 工学部, 教授 (50013537)

研究分担者 藤間 信久  静岡大学, 工学部, 講師 (30219042)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード遷移金属マイクロクラスター / 電子状態 / DV-Xα-LCAO法 / 魔法数
研究概要

我々の研究目的は、具体的には、反強磁性遷移金属Mnクラスターの電子状態を求め、原子間結合についての知見を得ることである。ところで、Mnは3d遷移金属の中でも他と比べて奇妙な金属だといわれている。すなわち、凝集エネルギーが最も小さい、体積弾性率が最も小さい、原子半径が大きいことなどである。また、+1価のMnマイクロクラスターの魔法数は、単純金属や貴金属クラスターの魔法数と異なり、+1価の稀ガスクラスターの魔法数に近い。
スピン分極DV-X_α-LCAO法を用いて、中性および+1価のMn_N(N=2〜5)の電子状態を計算した結果、以下のことが明かになった。
(1)中性Mn^0_2クラスターの原子間距離はバルク値の約1.3倍になり、かなり大きい。電子配置は孤立原子の3d54s^2に近い。(2)Mn^0_3、Mn^0_4、Mn^0_5クラスターも、Mn^0_2クラスターより原子間距離は小さくなるが、やはりバルク値より大きい。(3)+1価のクラスターの場合は、電子状態は金属的になる。(4)ただし、Mn^+_2、Mn^+_4クラスターの原子間距離はバルクの値より大きいが、Mn^+_5クラスターは小さい。(5)Mn^+_3クラスターは、Mn^+_4とMn^n_5クラスターの中間的な様子を示す。
計算においてMn_5クラスターはピラミッド形を仮定したが、正五角形であるとのESRの実験もあり、さらに、まだMn^0_6およびMn^+_6クラスターの電子状態を求めていないので、現段階では断定的なことを言えないが、以上の結果は、+1価のMnクラスターの質量分析実験における魔法数5に対応していると思われる。なお、上記の研究成果については、裏面に掲げた文献において発表した。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] "Atomic Bonding of Neutral and Cationic Mn Clusters" Z.Phys.D.

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] "Electronic States of H-Adsorbed Co Microclusters" J.Phys.Soc.Jpn.61. 1724-1729 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] "Electronic States and H-Adsorption of Co and Co-V Microclusters" Proc.Physics and Chemistry of Finite Systems. 1095-1100 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2025-11-17  

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