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表面を化学修飾したIII-V化合物半導体超微粒子の合成と光物性

研究課題

研究課題/領域番号 04230215
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

内田 裕之  大阪大学, 工学部, 講師 (20127434)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード半導体超微粒子 / 量子サイズ効果 / ヒ化ガリウム / ヒ化インジウム / 非線形光学特性
研究概要

粒径が約10nm以下の半導体超微粒子のユニークな光学特性が注目されている。III-V化合物半導体の超微粒子は、非線形光学材料として優れた特性を発揮することが期待されるが、合成が困難であったため、まだ実現には至っていない。本研究では、GaAs及びInAs超微粒子(以下、Q-InAs,Q-GaAsと略す)を湿式法により合成し、光学特性について検討した。
1.湿式法によるIII-V化合物半導体超微粒子の合成とキャラクタリゼーション
0.5mmol As[Si(CH_3)_3]_3と0.5mmol M(acac)_3(M=In,Ga,acac:アセチルアセトン)を窒素雰囲気下で溶媒として25mlのトリグライム中で混合し、還流温度(261℃)で70時間反応させることにより、粒径が1〜8nmのQ-InAs,Q-GaAsコロイドの合成に成功した。超微粒子コロイドの吸収端は、量子サイズ効果により顕著にブルーシフトしていた。Q-GaAsの吸光係数の粒径依存性を考慮したモデル計算を用い、GaAs超微粒子濃度と粒径分布を変数として実際の吸収スペクトルにフィッティングさせた。この方法により見積られた粒径分布はTEM観察結果に、GaAs濃度は蛍光X線分析値によく一致しており、モデル計算の妥当性が示唆された。
2.III-V化合物半導体超微粒子の非線形光学特性
試料コロイド溶液をいれたガラスセルにパルスNd:YAGレーザーの第2高調波(532nm)を照射する前方2光線入射縮退4光波混合法により評価した。その結果、レーザー誘起回折現象による非線形信号光が発生し、Q-InAsとQ-GaAsの非線形光学応答が確認された。Q-InAs、Q-GaAsの信号光は理論傾きに一致した。パワー依存性を示し、超微粒子の濃度が高いほど強度が増加した。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hiroyuki Uchida: "GaAs Quantum Dots" Israel J.Chem.

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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