• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

高速ガス流中多元蒸発法によるナノ複合粒子の作製とその特性評価

研究課題

研究課題/領域番号 04230220
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大同工業大学

研究代表者

岩間 三郎  大同工業大学, 応用電子工学科, 教授 (00075904)

研究分担者 早川 謙二  大同工業大学, 応用電子工学科, 講師 (50075909)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1992年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード高速ガス流中蒸発法 / ナノ複合粒子 / 結晶成長
研究概要

高速ガス流中蒸発法は、密封ガスを用いる従来のガス中蒸発法に比べて、サイズの揃った微細な粒子の作製に適していることをすでに報告した。本法の特長は、蒸発源からの対流を作らぬために、高速のガス流を強制的に蒸発源に吹きつけることにある。それによって、広い範囲にわたって蒸気領域のできることも重要な特長の一つである。このような条件下で蒸発最温度を制御し、かつ定常的な蒸発の維持を目的として、クヌーセン・セルを使用した装置を作製した。それを用いてArガス中でMnを蒸発し、次のような結果を得た。
(1)蒸発源温度1350℃の場合、Ar圧7〜15Torr、流速6〜12m/sの範囲で、蒸発源から1150mmまでの全領域で下地上に膜成長が認められた。その膜はα-Mn相を示した。
(2)蒸発源温度1450℃では350mm以降の全領域で微粒子が得られた。平均粒子径は約20nmで、725℃〜1095℃で安定な高温相であるβ-Mn相であった。本方法の特長である急冷効果が効いて、室温にクエンチされたものと考えられる。
(3)蒸発源温度が1500℃になると、クヌーセン・セルの口から"煙"の噴出が認められるようになった。生成粒子はαおよびβ-Mnの混合相から成り、サブミクロン級の粒子も多く含まれていた。これは、密封ガス中の蒸発実験と同様な結果を与えるものであった。
クヌーセン・セルを用いて一定温度の蒸発を維持した今回の実験によって、蒸気領域の広さを制御する方法の一つとしては、蒸発源温度を制御することが実用上から考えて容易な方法であることも分かった。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] S.Iwama: "Vaporezation and condensation of metals in a flowing gas with high velosty" NanoSTRUCTURED MATERIALS. Vol.1. 113-118 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] K.Mihama: "Growth of CaF_2 crystallites in single crystalline MgO films" Electron Microscopy (World Science). Vol.1. 410-412 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] S.Iwama: "Growth of gold fine particles in MoS_2 single crystalline films" Elictrom Microscopy (World Scuence). Vol.1. 616-617 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

URL: 

公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi