研究概要 |
本年度の主な成果は以下の2つである。 (1)Cu,Ni,Ag,Pd中の不純物原子対相互作用エネルギーと合金の相図 不純物KKR-グリーン関数法でCu,Ni,Ag,Pd中の不純物原子対の相互作用エネルギーを求め,また,Jellium模型,Anderson模型,Pettiforのイオン間圧力を適用することにより,それぞれの系の微視的機構を系統的に明らかにした。磁性不純物については,Hellmann-Feynmcm定理に基づく計算でスピン密度の変化による相互作用も重要であることを示した。 さらに,本研究で求めた相互作用を用いて合金の相図を議論した。 例えば,Gi中のCo不純物の溶解度限(温度-濃度)はモンテカルロ計算でほほ完壁に再現できることがわかった。 (2)局所スピン密度近似を越える第一原理計算の開発 PedewとWangの提唱したGGAをFe,Cr,Muの3d遷移金属に系統的に応用し,その有効性を明らかにした。
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