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北太平洋西部混合海域における密度アノマリー比の分布と二重拡散対流の役割

研究課題

研究課題/領域番号 04232202
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関北海道大学

研究代表者

三宅 秀男  北海道大学, 水産学部, 助教授 (60002127)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード異種水塊の混合 / 二重拡散対流 / ソルトフィンガー / 鉛直フラックス / 塩分極小層水 / 北太平洋中層水
研究概要

北部北太平洋の東北海区から中央部にかけての亜寒帯一亜熱帯境界域で得られた5本のCTD南北断面観測資料を用いて、親潮と黒潮の混合過程を調べた。また、密度アノマリー比をマッピングし、異種水塊の混合過程における二重拡散対流の役割を評価した。主な結果は以下の通り;
1.二重拡散対流を示す領域は、144°E断面の57%から、180°断面の26%までに低下する。特に、144°Eから170°Eにかけて急速に減少し、その東の170°Eから180°にかけてはほとんどで一定である。
この内とくにソルトフィンガー領域の減少が著しい。
2.170゚E以西の亜寒帯一亜熱帯境界域での密度アノマリー比の分布は、親潮や黒潮の起源水に近い西に行くほど1に近い値が多く、活発な二重拡散対流が生じている可能性が示された。
170゚E以東では、強い対流が生じていると思われる領域は少なくなる。
3.これらの分布に対応してTS図やTSV図上では、170゚E以東の境界域で水温4〜8゚C、塩分33.8〜34.0psuの範囲にその特性値が収束してくる。このことは、特性を異にする親潮と黒潮の2つの起源水が、144゚Eや155゚E付近ではまだ起源水のまま比較的規模の大きい水塊として混合しているにすぎないこと、しかし170゚Eや180゚に達するともはや元の特性を失い、新しい水塊が形成されていることを示唆している。
4.実験室のフラックス則を用いてDiffusive層およびSalt Finger層の熱と塩分のフラックスを評価した。その結果最大で熱では1000cal/cm2/day,塩分で0.6g/cm2/dayの値が得られた。
この値は、カリブ海の値に比べ数倍大きい。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 庄内 道博: "北太平洋亜寒帯域における海洋構造と密度アノマリー比の分布" 月刊海洋. 262. 245-251 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 庄内 道博: "北太平洋西部亜寒帯境界域における水塊特性の経度変化" 月刊海洋. 273. 165-171 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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