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微生物食物連鎖による溶存有機物の生成と消費ー海洋フラックスにおける意義ー

研究課題

研究課題/領域番号 04232212
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関名古屋大学

研究代表者

永田 俊  名古屋大学, 水圏科学研究所, 助手 (40183892)

研究分担者 木暮 一啓  東京大学, 海洋研究所, 助手 (10161895)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード微生物食物連鎖 / 海洋物質循環 / 溶存有機物 / コロイド / 細菌 / 原生動物
研究概要

海洋有機物の大半を占める溶存有機物は、海洋物質循環において重要な役割を果たしているものと考えられる。しかし、溶存有機物の化学組成や生成・分解機構はまだ十分明らかにされていない。本研究では、近年注目を集めている、海水中のコロイド粒子(フィルターを通過するため、操作上「溶存」有機物に含まれる)の生成・消減過程における微生物群集の役割を明らかにする事を目的とした。淡青丸KT-92-10航海(1992年7月8日〜11日)において、サブミクロン粒子(Elzone Particle Counter 80XYを使用:サイズ0.38-1μm)の鉛価分布を調べた結果、サブミクロン粒子は、表層で高く(10^7粒子/ml)、深層で低い(10^5粒子/ml)分布パターンを体した。この分布は、微生物分布(細菌および鞭毛虫類)とよく対応していた。サブミクロン粒子に占める細菌数の割合は表層で1〜10%、深層で12〜39%であり、粒子の大半は非生物デトリタスであることが示唆された、以上の結果から、比較的貧栄養な海域においても、サブミクロン粒子が重要な有機物コンポーネントである可能性が示唆された。さらに、サブミクロン粒子の生成・分解機構を調べる目的で、沿岸海水を用いた培養実験を行った。その結果、微生物変動に伴い、サブミクロン粒子数の大きな変動が見られた。粒子数の変動パターンを解析した結果、サブミクロン粒子は、細菌が生成すると場合と、原生動物が捕食に伴って生成する場合のある事が示唆された。これらの結果は、サブミクロン粒子が微生物変動に対応して、かなり早い速度でターンオーバー(day-^1のオーダー)している事を示しており、コロイド有機物が分解しやすい有機物であるという仮説を字持するものである。今後サブミクロン粒子の分解メカニズムを明らかにすることが重要である。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書

URL: 

公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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