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海底の熱水活動による生成物の電子顕微鏡による研究

研究課題

研究課題/領域番号 04232216
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関島根大学

研究代表者

田崎 和江  島根大学, 理学部, 助教授 (80211358)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード熱水活動 / 深海底堆積物 / グリーンマリーンクレー / バクテリア / 生体鉱物化作用 / 沸石 / 粘土鉱物 / ジプサム
研究概要

ODP,Leg126伊豆・小笠原弧の深海底堆積物を、XRD,TEM,SEM,FT-IR,ESCA等を用いて研究した結果、熱水の循環とバクテりあによる粘土鉱物(グリーンマリーンクレー)の生成を認めた。火山性砂岩中の造岩鉱物は、熱水により変質を受け、各種のゼオライトとスメクタイトを生成している。ベインやマトリックスには、ジプサムやゼオライトが認められる他、バクテリアの化石が多数混在していた。特に、グリーンマリーンクレーの中には、有機および無機の炭素が存在し、グラファイトヘの結晶化過程を、ミクロンレベルで明らかにした。間瞭水の化学組成とスメクタイト含有量の関係および鉱物組合わせから、当時、はげしい海底火山噴火が、かなりのひん度で起ったことが明らかになった。
ODP関係の論文を国際誌Chemical Geologyに公表した他、ODPの研究成果報告書に英文で2編公表した。国際学会WRI-7ではグリーンマリーンクレーいついて発表を行った。その内容は、プロシーディングに掲載された。
国内におけるシンポジウムで、研究成果の一部を発表した他、月刊海洋に、日本語で2編に論文を公表した。また、バクテリアノ生体鉱物化作用に関する研究も平行して行っているが、海洋・陸地を問わず、バクテリアによって、Fe,Mn,Ca,Sを含む鉱物が生成することを、明らかにした。陸上における熱水活動の例として、温泉、間欠泉などがあげられるが、その周辺には、高温、高アルカリ条件下で、バクテリアが生息し、かつ鉱物生成を行っている、イエローストンやアイスランドの試科についても比較検討し、研究結果を得ている。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Kazue Tazaki^a and William S.Fyfe^b: "Microbial green marine clay from Izu-Bonin (west Pacific) deep-sea sediments" Chemical Geology,Elsevier Science Publishers B.V.,Amsterdam. 102. 105-118 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Kazue Tazaki^a,F.G.Ferres^b.R.G.Wiese^cand W.S.Fvfe^d: "Iron and graphhiti associated wiht fossil bacteria in chert" Chemical Geology,Elsevier Science Publishers B.V.,Amsterdam. 95. 313-325 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] KAZUE TAZAKI,^1 T.TIBA,^2 M.ARATANI,^3 and M.MIYACHI^4: "STRUCTUAL WATER IN VOLCANIC GLASS" Clay and Clay Minerals,. 40. 122-127 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] KAZUE TAZAKI,TADAHIRO MORI,TSUGUHIRO NONAKA: "MICROBEAL JAROSITE AND GYPSUM FROM CORROSION OF PORTLAND CEMENT CONCRETE" Canadian Mineralogist. 30. 431-444 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Kazue TakaKi^2 and William S.Fyfe^3: "6.DIAGENETIC AND HYDROTHERMAL MINERAL ALTERATION OBSERVED IN IZU-BONIN DEEP-SEA SEDIMENTS,LEG 126^1" Taylor,B.,Fujioka,K.,et al., Proceeding of the Ocean Drilling Program,Scientific Results,. 126. 101-112 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Kathleen M.Marsaglia^2 and Kazue Tazaki^3: "8.DIAGENETIC TRENDS IN LEG 126 SANDSTONES^1" Taylor,B.,Fujioka,K.,et al., Proceeding of the Ocean Drilling Program,Scientefic Results,. 126. 125-138 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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