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沿岸域から外洋域への物質フラックス

研究課題

研究課題/領域番号 04232217
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関愛媛大学

研究代表者

柳 哲雄  愛媛大学, 工学部, 教授 (70036490)

研究分担者 武岡 英隆  愛媛大学, 工学部, 助教授 (90116947)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード物質フラックス / 炭素フラックス / 東京湾
研究概要

人類の化石燃料使用により大気中に放出される炭素フラックス5Gton/yearのうち2Gton/yearは大気中の二酸化炭素濃度を増加させ、15Gton/yearは外洋に吸収されるが、残りの1.5Gton/yearの行方は不明であり"missing sink"問題と呼ばれている。我々は富栄養化した沿岸域で吸収、有機化され、外洋へ流出・沈降する炭素フラックスが、この問題を解決する可能性を考えて、東京湾から太平洋への炭素フラックスを定量的に明らかにすることを試みた。
過去の膨大な観測資料を収集・整理・解析した結果、東京湾に河川から流入する有機炭素フラックスは219ton/day、堆積物として埋没するそれは115ton/day、湾口から太平洋に流出するそれは260ton/dayであることが明らかとなった。したがって、さしひき74ton/dayの炭素フラックスが、大気又は外洋からの無機炭素フラックスとして存在しているはずである。
世界の沿岸海域の5%が東京湾と同程度に富栄養化して、東京湾と同じ程度の外洋への炭素フラックスを有し、残りの95%の沿岸海域から外洋への炭素フラックスが東京湾の1/3程度であると仮定すると、世界中の沿岸海域から外洋への炭素フラックスは1.12Gton/yearとなり、先述した"missing siuk"はほぼ説明できることになる。
現在、この仮説の正否を確めるべく、大阪湾や東シナ海でも同様な研究を行って、沿岸海域から外洋域への炭素フラックスを定量的に明らかにしていこうとしている。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Yanagi: "A Carbon Budgety in Tokyo Bay" Jourual of Oceanography. (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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