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二重高密度星の進化論的起源と合体過程

研究課題

研究課題/領域番号 04234203
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

野本 憲一  東京大学, 理学部, 助教授 (90110676)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード超新星 / 中性子星 / 恒星進化 / ガンマ線 / 重力波 / 連星 / ブラックホール / 一般相対性理論
研究概要

本研究では,強い重力波の発生源の有力候補として考えられているもののうちで,中性子星同士が作っている連星系の進化の最後に,中性子星同士が合体する場合に焦点をあてた。
まず,観測されている連星パルサーの中で、中性子星同士の系と考えられるものをとりあげ,どのような連星系がどのような進化を経ると,観測されているような連星系が形成されうるのか,そのパラメータ依存性を明らかにした。そして,中性子星同士の初期の距離はどの程度のものが期待できるか,そのような連星系の発生率はどのくらいか,といった重力波検出の可能性に関係した量を推定した。この場合,連星系を構成している星の質量交換過程で系からあふれるガスの持ち出す角運動量とか,爆発の際の非球対称度などがパラメータとなる。
星が超新星爆発を起こす場合,爆発後の連星系の状態を決める上で,連星中のヘリウム星の質量と中性子星の質量との関係が大切な量になるが,それは次のように推定した。まず,タイプIb/Ic超新星は連星系にできた比較的質量の小さいヘリウム星というモデルを採用する。その光度曲線をよく説明するからである。連星パルサーや二重中性子星の多くは,タイプIb/Ic超新星の段階をへて形成されるとする。それは,質量の小さいヘリウム星が超新星爆発を起こしても,連星系は壊れにくいためである。一方,タイプIb/Ic超新星の観測とモデルの比較から,ヘリウム星の質量と爆発後に残される中性子星の質量との関係が以前よりずっと高い精度で求めらた。この関係を使うことによって,観測されているような連星系が実現するために,これらのパラメータに対する制限がつけられ,連星パルサーの形成シナリオがより定量的に議論できた。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] H.Yamaoka,K.Nomoto,T.Shigeyama and F.-K.Thielemunn: "Late Detonation Models for the Type Ia Supernovae SN 1991T and SN1990N" Astrophysical Journal(Letters). 393. L55-L58 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] E.P.J.Van Den Heuvel,D.Bhattacharya,K.Nomoto and S.A.Rappaport: "Accreting white Dwarf Models for CAL83,CAL87 and Other Ultrasoft X-Ray Sources in the LMC" Astronomy Astrophysics. 262. 97-105 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] S.Mineshige,K.Nomoto and T.Shigeyama: "Viscous-thermal evolution of free accretion disks around new born neutron stars" Astronomy Astrophysics. 267. 95-100 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] H.Yamaoka,T.Shigeyama and K.Nomoto: "Formation of double neutron star systems and asymmetric supernova explosions" Astronomy Astrophysics. 267. 433-438 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] S.Kumagai,K.Nomoto,T.Shigeyama,M.Hashimoto and M.Itoh: "Detection of ^<57>Co R-rays from SN1987A and prospect of x-ray observations of the pulsar with ASTRO-D" Astronomy and Astrophysics. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] T.Suzuki,.T.Shigeyama and K.Nomoto: "X-ray emission from the collision of the ejecta wity the ring nebula around SN1987A" Astronomy and Astrophysics. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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