研究課題/領域番号 |
04236107
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 和歌山大学 (1994-1995) 大阪大学 (1992-1993) |
研究代表者 |
辻 三郎 和歌山大学, システム工学部, 教授 (60029527)
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研究分担者 |
鷲見 成正 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (00051285)
原島 博 東京大学, 工学部, 教授 (60011201)
中谷 和夫 専修大学, 文学部, 教授 (00026816)
井口 征士 (井上 征士) 大阪大学, 基礎工学部, 教授 (90029463)
長尾 真 (長尾 眞) 京都大学, 工学部, 教授 (30025960)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
28,600千円 (直接経費: 28,600千円)
1995年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1994年度: 8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
1993年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
1992年度: 8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
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キーワード | 感性情報処理 / 情緒工学 / 感性のモデリング / なぞり感性 / 感性デザイン / ノンバーバルコミュニケーション / 顔画像処理 / 感性データベース / 感性工学 / 感性コミュニケーション / 感性メディア / 感性モデル / 認知心理 / コ-ザインターフェイス / ユーザインタフェース / 感性 / 感性情報 / 感性科学 / 人工感性 |
研究概要 |
絵画や写真が我々の心に訴えるものは「机と椅子がある」といった対象の記述ではなく、「洗練された」「落ち着いた」といった修飾語的ニュアンスである。これを感性情報と名付け、情報科学と心理学の研究者による学際的研究を行った。真の「感性」の意味は非常に広い。その中の「鋭い感性」とか「豊かな感受性」など現在の情報科学の対象としてなじまない分野を除外し、画像・音響などの感性情報に重点を置いて以下の研究を行った。 1.感性情報の基礎とモデリング 2.メディアにおける感性情報の抽出・表現 3.行動空間の感性情報処理 4.コミュニケーションにおける感性情報処理 5.感性デザインおよび感性データベース 情報科学の立場で考えると、脳の中の感性情報(内部表現)とそれを表現する画像・音響などのイメージ情報(外部表現)との相互変換を機械でどのように実現するかが、一つの課題である。イメージ情報から特徴を抽出し、それをヒトの心理空間の記述に写像する解析的アプローチが、人の表情認知などを対象に行われた。一方、広く利用されている合成的手法は、感性情報の外部表現を生成するモデルをコンピュータ内に構築し、モデルが作るイメージ情報をヒトが評価して、モデルの正当性を評価する。音楽の演奏者モデルや顔の表情の生成モデルなどで有効性が示された。新しいヒューマンインターフェースの実現を目指した感性コミュニケーションの分野では、ヒトとコンピューターが互いに情報を交換しながら感性情報を生成する課題が研究された。より人間的なデータベースの構築を目標にして、ヒトが日常的に用いる感性的表現によるデータベースの検索、感性情報処理を利用したデザインなどへの応用も研究された。
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