研究課題/領域番号 |
04236111
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 奈良大学 |
研究代表者 |
米谷 淳 奈良大学, 社会学部, 助教授 (70157121)
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研究分担者 |
鈴木 直人 同志社大学, 文学部, 教授 (30094428)
千葉 浩彦 淑徳大学, 社会学部, 講師 (40207296)
山田 寛 川村短期大学, 助教授 (80191328)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1992年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | CG / 表情 / 感性 / コミュニケーション / 表情認識 |
研究概要 |
本研究の目的は、これまでわれわれが東大工学部の原島研究室と開発を進めてきた表情分析合成システム(MASC)を、認知のみならず情動もやりとりする人間の感性コミュニケーションに関する心理学的研究に活用し、具体的な実験心理学的な研究や社会心理学的研究をすすめることにあり、なかでも、表情の表出と認知にかんする心理学的メカニズムに関する研究はその中核をなす。本年度は本格的なMASCによる表情研究の第一歩として、MASCによる表情のコンピュータ合成や、さらに、表情の分析、データベース化を進めていくための基盤となる基礎的、準備的作業を精力的に遂行するとともに、MASCによる心理学研究の紹介や表情認識のモデルに関する理論的考察について、論文としてまとめ、国際学会や国内の諸学会で講演を行うなど、様々な普及・啓蒙活動にもつとめた。以下、今年度におこなった、実質的な研究に関する作業の内容を報告する。1)表情の定量的研究の材料となる顔の動作及び表情のVTR撮影を、モデルの表情訓練や撮影テストを含め数回行い、新たなデータを増やした。2)これまでの表情の定量的研究を総括し、表情認知に関する記述的モデルを構築し、論文にまとめた。これはこれまでのSchlosbergの意味論的な要因解釈を用いずに記述的なラベリングを行ったものであり、それをもとに表情生成が可能となるものである。3)MASCによる合成画像を用いて表情認知に関する実験を行い、表情認知の静的、動的モデルの検討を進めた。4)MASCによる合成画像を用いた表情認識訓練のデータを整理するとともに、訓練マニュアルを作成し、そのマニュアルをもとに、大学生の被訓練者に大学生が訓練者となって表情認識訓練を試みる実験を実施し、マニュアルの問題点を検討するとともに、大学生用の初心者向けマニュアル作成の作業を進めた。
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