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多様な情報に基づく感性形成機構

研究課題

研究課題/領域番号 04236203
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京工業大学

研究代表者

沼尾 正行  東京工業大学, 工学部情報工学科, 助教授 (30198551)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1992年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
キーワード感性 / 学習 / 人工知能 / プロトコル解析 / イメージ / 推論 / 音楽 / 感性形成
研究概要

感性とは,知覚に依存し,知覚で得られた情報をより高次元な立場で取りまとめる能力である.知覚は周囲の環境を知る作用であるから,知覚に依存した感性は,個体がおかれた特殊な環境と状況に応じて発達する.この観点から,感性情報を取り扱うための推論,および感性を形成するための学習の研究を行なった.
感性情報処理では,客観的な情報だけではなく主観的な情報を扱う.コミュニケーションを成り立たせるためには,情報の送り手は客観的なメッセージを主観的な情報の組合せとして表現し,受け手は互いに関連する複数の主観的な情報から総合的な情報処理を行って,メッセージを読みとらねばならない.たとえば音楽においては,編曲理論,和音の飾り付け,バランス感覚など解釈すべき制約条件が多数あり,それらに基づいて明暗などのムードが伝わる.
以上のような多様な情報に基づいた感性を明らかにするため,互いに関連する3種類の研究を行なって,基礎的な知見を得た.(1)多様な情報への人間の対応のしかたを調べるため,イメージと言語情報を関連させて学習者にあたえ,プロトコル解析を行なった.(2)言語情報や視覚情報などの複数の形態の情報を基に行なう推論は,混成推論(heterogeneous inference)と呼ばれている.多様な情報に基づいた処理を可能にするためには,混成推論機構を実現しなければならない.その基礎研究として,グラフリダクションによる推論機構を試作した.(3)感性情報処理で取り扱う各々の情報は,主観的で刻々と変化する状況に依存するため,処理法を静的に定義できず,動的に獲得せねばならない.このような感性形成機構について,音楽の編曲を題材として実験を行なった.

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 沼尾 正行,丸岡 孝,志村 正道: "説明の部分構造抽出による高速化学習" 人工知能学会誌. 7. 1018-1026 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Masayuki Numao,Takashi Maruoka,Masamichi Shimura: "Inductive speed-up learning of logic programs" Machine Intelligence. 13. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] ブンサーム キッスィリクン,沼尾 正行,志村 正道: "弁別に基づく構成的帰納学習" 人工知能学会誌. 7. 1027-1037 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] ブンサーム キッスィリンクン,沼尾 正行,志村 正道: "非決定的,無弁別なリテラルを含む論理プログラムの学習" 人工知能学会誌. 8. 46-54 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Boonserm Kijsirikul,Masayuki Numao,Masamichi Shimura: "Discvimination-based constructive induction of logic programs" Proc.AAAI92. 10. 44-49 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 大谷 紀子,沼尾 正行: "プログラミング言語の学習過程におけるイメージの役割" 日本認知科学会R&I研究分科会. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Boonserm Kijsirikul,Masayuki Numao,Masamichi Shimura: "Inductive Logic Programming(S.Muggleton Eds.)" Academic Press, 565 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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