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「行為可能感」を成立させている情報の解析

研究課題

研究課題/領域番号 04236219
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関早稲田大学

研究代表者

佐々木 正人  早稲田大学, 人間科学部, 助教授 (10134248)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードアフォーダンス / 可能性知覚 / 知覚システム / エコロジアル・アプローチ / ギブソン程論
研究概要

いくつかの実験から「行為可能性知覚」を成立させている「身体」について吟味した。実験では,2種の事態における「横断可能性」をの知覚を対象といて,身長の異なりの効果について検討した。対象とする知覚は,平面上で「はたいで横断できる距離」と,段差を「のぼって横断する距離」であった。
被験者は平均身長で異なる2群(平均181と164cm)であった。結果は以下のようであった。
(1)両身長群とも知覚値は,判断終了後に測定された実際に横断できた最大距離とよく一致していた。
(2)行為条件(またぐ,登る)と身長群の交互作用が見られた。二つの行為の差に低身長群のほうがより敏感であることに示した。負荷の少ない行為の時には,両身長群とも幾何的身体スケールである脚長で予想できる(約1.7倍)知覚的判断をしているが,「登って横断する」のようなより動的な行為では低身長群では脚の長さの効果をより少なく見積もるような判断がされていることを示した。
以上の結果は被験者は,単に幾何的な身体は基礎に可能性を知覚するのではなく,身長に差(すなわち体重差)があると異なるであろう二つの行為をおこなう際の,身体使用上の「動的な制約(たとえば身体の柔軟性のようなもの)」も知覚されていた可能性を示唆している。
現在,行為の可能性知覚の背後にあると予想される幾何的スケール以外の「身体単位」の同定のための研究を計画している。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 佐々木 正人: "「行為可能感」を成立させている情報の解析" 重点領域「感性情報の情報学・心理学的研究」全体会議示稿集. 129-132 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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