研究課題/領域番号 |
04240103
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
福山 秀敏 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10004441)
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研究分担者 |
黒田 義浩 名古屋大学, 理学部, 教授 (60013504)
前川 禎通 名古屋大学, 工学部, 教授 (60005973)
永長 直人 東京大学, 工学部, 助教授 (60164406)
小谷 章雄 東京大学, 物性研究所, 教授 (90029504)
今田 正俊 東京大学, 物性研究所, 助教授 (70143542)
寺倉 清之 東京大学, 物性研究所, 教授 (40028212)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
59,000千円 (直接経費: 59,000千円)
1994年度: 19,000千円 (直接経費: 19,000千円)
1993年度: 20,000千円 (直接経費: 20,000千円)
1992年度: 20,000千円 (直接経費: 20,000千円)
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キーワード | モット転移 / 異常金属相 / 超伝導対称性 / スピン・ギャップ / スピン・電荷分離 / 巨大磁気抵抗 / d-pモデル / ハバードモデル / N^<-1>展開 / t-Jモデル / フェルミ液体 / 超伝導磁束 / RVB / モット絶縁体 |
研究概要 |
強い電子間相関と伝導現象の統一的理解は、高温超伝導の理解に必須であり、現代理論物理学の特質すべき重要課題の一つと考えられている。本理論班は、我国の頭脳を集結してこの難問に立ち向かっている。この「強相関伝導系」の問題を攻略するには2つの側面がある。第1は、磁性を支配する高エネルギー励起と伝導現象を律する低エネルギー励起を矛盾なく記述する統一的描像の確率であり、これには伝導現象を支配する有効モデルの特定が含まれる。第2は、考えられるいくつかの理論的なモデルがもつ性質の解明であり、これには計算機による数値的方法と場の理論に基づく解析方法がある。 こういった状況のもとで、高温超伝導についての我国の理論的研究は、実験グループの大きな実績に刺激されて、大変活発であり、いろいろな観点から多くの情報の世界的発信地となっている。とりわけ、数値的な研究をはじめ解析的な研究に於ても様々な異なる見地から重要な知見が得られている。これらの多くの理論的研究が、理論としての整合性はもちろん実験結果との比較においても当否が議論されており、健全である。とくに、平成6年11月6(日)-9日(水)に愛知県瀬戸市定高寺において開催された本研究の理論班(A01)と電子物性班(A03)合同の研究会においては重要課題すべてについて密度の高い意見交換が行われた。とくに関心の高かったテーマは以下の通りである。 1.モット転移近傍の異常金属相とは何か 2.スピン・ギャップの起源 3.スピン・電荷分離の可能性 4.格子異常 5.光学吸収の異常 6.超伝導状態の対称性 7.トンネル効果 8.ホール効果の異常。 9.巨大磁気抵抗効果
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