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重い電子系から見た高温超伝導体の理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04240231
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関岡山大学

研究代表者

町田 一成  岡山大学, 理学部, 助教授 (50025491)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード超伝導 / 重い電子系
研究概要

当該年度に於いては、重い電子系の超伝導体の中で、Upt_3とUX_2Al_3(X=pd,Ni)について焦点を絞って研究を行った。
UX_2Al_3については、一連の重い電子系の超伝導体に見られたように、反強磁性と超伝導が共存していることが実験的にわかっている。当研究で反強磁性状態の下で可能な超伝導の対関数の対称性についての考察と超伝導転移点が分裂する可能性については群論的に研究を行った。
Upt_3については、対関数の対称性が空間的には一次元表現に属していてパリティーが奇である場合について、実験事実をどこまで実現できるかを重点にして研究を行った。この研究の進展の中で、この対関数が非ユニタリー性を有していることを発見した。この事によりUpt_3で以前から知られていた実験上の謎の一つが解決した。低温比熱に温度に線型の項が観測されていたがこれは試料の不完全さに起因する外因性のものであると従来理解されていた。我々の発見によってそれは超伝導性そのものに由来する内因性のものであることが明らかになった。その他にも熱伝導率,超音波吸収係数等の低温での振舞についても理解を進めることができた。なお核磁気緩和現象には、非ユニタリー性の特徴が今のところ出ていないがこれは将来の課題であることを指摘した。又ミュー中間子の緩和実験で観測された電磁場での内部磁場の出現は、非ユニタリー性の直接的な証拠であることも指摘した。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] K.Nachida: "Recant progreso of research on suporconduct:vity of a heavy fermicn conpound Upt_3" Prog.Theor.Phys.Suppl.108. 229-250 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] M.Ozaki and K.Machida: "On supercorducting double transition in a heavy fermior material Upt_3" J.Phys.Soc.Jpn.61. 1277-1286 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] K.Machida,T.Fujita and T.Ohmi: "Vortex structures in an anisotropic super-conductiong states with odd-parity" J.Phys.Soc.Jpn.62. 680-689 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] M.Ozaki and Machida: "Possible double superconducting transitions in heavy fermion comporndo:UX_2Al_3(X=pd,Ni)" J.Phys.Soc.Jpn.61. 2665-2668 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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