• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

メタンとエタンの活性化と含酸素有機化合物への転化反応

研究課題

研究課題/領域番号 04241209
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京工業大学

研究代表者

大塚 潔  東京工業大学, 工学部, 助教授 (60016532)

研究分担者 山中 一郎  東京工業大学, 工学部, 助手 (90240051)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードメタン / エタン / 低級アルカン / 部分酸化 / ホルムアルデヒド / アセトアルデヒド / エチレン / ホウ素リン複合酸化物
研究概要

先に我々は、数多くの複合金属酸化物を用いて、プロパンの部分酸化反応を調ベ、ホウ素とリンの複合酸化物が、プロピオンアルデヒド、プロピオン酸、アセトンを収率良く生成する優れた触媒である事を見いだしている。本年度は、このホウ素リン複合酸化物をエタンの部分酸化によるアセトアルデヒドの合成およびメタンからホルムアルデヒドへの合成反応に適用を試みた。ホウ素リン複合酸化物は酸化ホウ素と無水リン酸をホウ素とリンの原子比が1対1になるように混合して、600度で2時間焼成することにより調製した。この触媒はエタンの部分酸化反応に有効な触媒であったが主生成物はエチレンであった。この触媒を用いて高濃度のエタンと酸素を用いて反応を実施したところ、反応時間の経過と共にアセトアルデヒドを選択的に生成する触媒へと改質されることを見いだした。この改良ホウ素リン複合酸化物触媒とホウ素リン複合酸化物触媒の活性成分および構造の差について、XRDおよびICP発光法等により検討を行った。その結果、本触媒系のモデルはホウ素リン四酸化物の結晶上に酸化ホウ素が担持されている構造であると推論した。前述した、アセトアルデヒドを選択的に生成する触媒とエチレンを選択的に生成する触媒の差は、担持されている酸化ホウ素の状態が異なることが原因であると考えた。つまり、前者は酸化ホウ素とホウ素リン四酸化物が強く相互作用しており、後者は酸化ホウ素が緩やかに担持されている触媒であると推論した。この触媒モデルの妥当性を検証するために、純粋なホウ素リン四酸化物を合成し、これを担体として酸化ホウ素を担持した触番を種々調製して反応を実施した。その結果、酸化ホウ素を2%担持した時にはアセトアルデヒドを高選択的に生成し、10%の時にはエチレンを高選択的に生成することを見いだした。この結果は、前述の触媒モデルの妥当性を示すものである。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Kiyoshi Otsuka: "The Oxidative Couping of Methane in the Presence and Absence of catalyst" Catalsis Today. 13. 291-300 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Kiyoshi Otsuka: "The Partial Oxidation of Ethane to Acetaldehyde" Catalsis Today. 13. 667-672 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Kiyoshi Otsuka: "Boron,Phosphorus and Alkaline Earth-Metal Mixed Oxides as Active Catalysts in Partial Oxidation of Methane into Formaldehyde" Chemistry Letter. 12. 2397-2400 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Kiyoshi Otsuka: "Oxidative Cross-Coupling of Methane and Toluene over LiCl-added Co3O4" Journal of Catalysis. 137. 487-496 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Kiyoshi Otsuka: "Conversion of Ethane to Acetaldehyde by Partial Oxedation with Oxygen over BPO4-Based Catalysts" Jounal Chemical Society,Faraday Transition. 88. 3605-3610 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 大塚 潔: "エタンからアセトアルデヒドの一段合成" ペテロテック. 15. 423-428 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Kiyoshi Otsuka: "Methane Conversion by Oxidative Processes" Van Nostrand Reinhold,New York, 78-98 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

URL: 

公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi