研究課題/領域番号 |
04243102
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中辻 博 京都大学, 工学部, 教授 (90026211)
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研究分担者 |
長村 吉洋 立教大学, 理学部, 教授 (50160841)
榊 茂好 熊本大学, 工学部, 教授 (20094013)
田中 皓 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (00000860)
平尾 公彦 東京大学, 工学部, 教授 (70093169)
岩田 末廣 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 教授 (20087505)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
64,800千円 (直接経費: 64,800千円)
1995年度: 9,600千円 (直接経費: 9,600千円)
1994年度: 10,400千円 (直接経費: 10,400千円)
1993年度: 21,000千円 (直接経費: 21,000千円)
1992年度: 23,800千円 (直接経費: 23,800千円)
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キーワード | 量子化学 / 化学反応 / 励起状態 / 触媒反応 / SAC / SAC-CI法 / MRMP法 / 金属クラスター / 金属錯体 / 電子状態理論 / 多電子理論 / 電子相関 / 励起分子 / エネルギー微分法 / 金属錯体反応 / 光解離反応 / ポテンシャルエネルギー面 / 摂動論 / 触媒作用 / ab initio MO / ポテンシャルエネルギー曲面 |
研究概要 |
中辻博:励起分子の電子状態と化学反応、金属や金属酸化物表面における光触媒反応、金属や重原子を含む化合物の磁気的性質について研究した。具体的には、チタン錯体やクロム錯体、ポルフィリン化合物の励起状態とイオン化状態に関する研究、ニッケルカルボニル錯体や過マンガン酸イオンの光解離反応の研究、高スピン多重項状態の電子論の開発、白金表面におけるCOの光刺激脱離、アルカリ金属表面へのハロゲン分子の吸着に伴う発光・電子放出、銀表面でのエチレンの部分酸化反応などの表面光・触媒反応の研究を行った。岩田末廣:大規模分子軌道計算を実行するために、高速2電子積分近似法の開発を行った。Ar_n+クラスターの構造安定性と電子吸収スペクトルのn依存性を検討した。水クラスターと原子イオンの錯体の構造と反応性を調べた。平尾公彦:MRMP法をポテンシャル曲面・励起状態・凝縮退の系に応用した。また、CASVB法を新規に提案し、化学的概念とMO理論の橋渡しを行った。エテンからデカペンテンまでの励起状態の研究やレチナ-ルの光吸収機構の解明などを行った。田中皓:MRCPAをALCHEMYに導入し、F2やFHなどの小分子のポテンシャル曲線の計算に応用した。銅酸化物超伝導物質の電子構造に関する研究を行った。榊茂好:多核金属錯体の構造・結合性・電子状態・触媒作用について理論的な検討を行った。具体的には、10電子配置を持つ二核錯体、Pt(O)-Pt(O)、Pd(O)-Pd(O)、9電子配置を持つPt(I)-Pt(I)、Pd(I)-Pd(I)錯体などについて系統的な研究を行った。原子価と金属結合性の関連を明らかにするとともに、これらの錯体とオレフィン、アセチレン、ジシレン、π-アリルなどの有機分子との相互作用を検討し、これら二核錯体の有機金属錯体触媒反応への応用を検討した。長村吉洋:電子相関を含む変分波動関数のエネルギーに関する解析的微分法を励起状態の化学反応に応用した。
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