研究課題/領域番号 |
04244105
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
並木 美喜雄 早稲田大学, 理工学部, 名誉教授 (80063288)
|
研究分担者 |
室谷 心 徳山女子短期大学, 経営情報学科, 講師 (70239557)
大竹 淑恵 (高原 淑恵) (財)高輝度光科学研究センター, 研究員 (50216777)
中里 弘道 早稲田大学, 理工学部, 助教授 (00180266)
小林 庸浩 筑波大学, 物理学系, 講師 (10015810)
大場 一郎 早稲田大学, 理工学部, 教授 (10063695)
|
研究期間 (年度) |
1992 – 1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
|
キーワード | 観測問題 / 観測理論 / 量子力学 / 波束の収縮 / 超冷中性子 / 超令中性子 / 多ヒルベルト空間論 / オーダーパラメータ / 量子論的粒子相関 / 確率過程量子化 / 量子力学の観測問題 / 中性子干渉 / 多ヒルベルト空間論的観測理論 / 量子力学的ゼノン効果 / パイオン2粒子干渉 / 多ヒルベント空間論的観測理論 / ハシバリー・ブラウン-トウィス効果 |
研究概要 |
本研究の主目的は観測・測定過程と干渉現象を一つの現象の両極端と考える立場から、詳細な理論的解析を行うところにある。具体的には、測定過程の場合の検出器及び干渉現象の位相器や吸収物と入射中性子との相互作用に対する理論的モデルを考え、位相相関の喪失すなわち、測定による「波束の収縮」の度合いを定量的に判定するオーダーパラメータ(秩序変数)を計算することである。 本年度の具体的研究目的は、前年度から続いている検出器モデルを導入した大規模数値実験にあったが、その大部分はすでに論文としてまとめ Phy.Rev.A 誌に掲載された。さらに、吸収効果を入れた数値計算も近く論文としてまとめる予定である。また、量子ゼノン効果への不確定性関係の影響を分析した論文が Phys.Lett.誌と Taiyuan 会議に報告された。量子ゼノン効果は不安定量子系の時間発展と密接な関係があるが、その分析の総合報告も Int.J.OfMod.Physics 誌に掲載された。高エネルギー核反応におけるクォーク・グル-オンの研究、特に大規模な数値計算の分析も原子核研究誌に掲載された。確率過程量子化の「底なし系」への応用については、モスクワの A.Kirillov 氏らとの共同研究の成果を Dubna 会議で報告し、Theoretical and Mathematical Physics 誌に掲載が決定した。なお、同量子化法における不確定性関係の立ち上がりを分析して Taiyuan 会議に報告した。さらに、前年度から進められていたカオスをもつ少数自由度系による位相相関の喪失とそれを利用した検出器の可能性についての研究も Phys.Lett.A 誌に掲載された。
|