研究概要 |
この期間に次の2つの流れの研究を行った。 (1)任意次元に一般化されたChern-SimonsActionsの物理への応用 (2)2次元重力理論の量子効果による定空のフラクタル構造の研究 (1)に於ては特に我々の提案した一般化されたChern-SimonsActionsの4次元版を用いてトポロジカルなコンフォーマル重力理論が定式化される事を示した。(1)に関してはさらに数学的な構造を調べる必要が有りますが、この期間中に(2)に力を入れたため、この問題はこれからの問題として残っている。 この期間中の研究は(2)に特に力を入れて研究を行った。特に2次元重力に於ける数値計算によるフラクタル構造の確立。さらに解析的にフラクタル構造の解明をする定式化を行った。一つはLiouville理論によるフラクタル次元の計算(論文作成中)。さらに最近C=0の2次元の量子重力のフラクタル構造を計算する手法を組み合せ法により新しい定式化を行った(プレプリント,INS-909(UT-633))。 これは川合,最上,綿引氏との共同研究であり種々の応用が有り発展の可能性が有る問題で有り現在この方向の議論を進めている。
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