• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

作用素の自己準同型と絡み糸の不変量

研究課題

研究課題/領域番号 04245223
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

荒木 不二洋  京都大学, 数理解析研究所, 教授 (20027361)

研究分担者 泉 正己  京都大学, 数理解析研究所, 助手 (80232362)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード作用素環 / 部分環 / 準同形 / 絡み糸 / 不変量 / 場の理論
研究概要

荒木不二洋は場の理論の解析により研究課題である「作用素の自己準同型と絡み糸の不変量」の研究を進め、局所物理量の理論における対称性と局所作用素環系の選び方についていくつかの定理を証明した。
泉正己は融合律の計算を道具として研究課題である「作用素の自己準同型と絡み糸の不変量」の研究を進め、まず場の理論におけるセクター理論の方法とConnesが導入した対応の概念を使って、必ずしもAFD型ではない一般の因子環と部分環について、主要グラフがA_5の場合には、それが標準形に同型であるというGoldman型の定理を証明した。ここに標準形とは、ある因子環とその上の3次置換群およびその部分群をある2次置群の外部作用による接合積で得られる因子環の含有関係を指す。泉正己はさらに研究を進め、AFDII_1型因子環の部分因子環について、主要グラフがDn^<(1)>のものの同型類の個数がn-2ぶることを示した。この結果は指数4の部分環の完全分類に向かってS.Popaが与えた結果で唯1つ分かっていなかった数を与えたものであり、同時にそのような部分環の同型類が各nについて唯ひとつであると主張したOcneanuの速報結果を否定するものである。またCoxeterグラフE_8についてその平坦性を証明したが、これはOcneanuのバラ群の理論により、AFD型部分環で主要グラフがE_8であるものの存在を保証する結果である。さらに部分環のII型およびIII型主要グラフに関する成果および無限C_*環の部分環で綿谷指数が有限なものとして、Cuntz環の場合を解析した。後者は綿谷指数についての初めての非自明な結果である。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 荒木 不二洋: "Symmetries in theory of local observable and the Choice of the net of local algebras" Reviews in Math.Phys.,Special issue. 特別号. 1-14 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 泉 正己: "Goldman's type theorem for index3" Publ.RIMS,Kyoto Univ.28. 833-843 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 泉 正己: "Classification of subfactors with principal graph Dn^<(1)>_n" J.Funct.Anal.(with Yasuyuki Kawahigashi). (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 泉 正己: "On flatness of the Coxeter graph E_8" Pacific J.Math.(1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 泉 正己: "On type II and type III principal graphs of subfactors" Mathematica Scandinavica. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 泉 正己: "Subalgebras of infinite C^*-algebras with finite Watatani indices.I.Cuntz algebras" Communications in Mathematical Physics. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

URL: 

公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi