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モノドロミー保存変形のWKB解析

研究課題

研究課題/領域番号 04245235
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関近畿大学

研究代表者

青木 貴史  近畿大学, 理工学部, 助教授 (80159285)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1992年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードWKB解析 / 特異摂動法 / 擬微分作用素 / モノドロミー保存変形 / エアリ方程式 / ウエーバー型方程式
研究概要

この研究では大きなパラメータをもつ2階線型常微分方程式の標準型を与えた.大きなパラメータηを持つ次のような2階線型常微分方程式を考える:
(1)(].SU.[)
ここにQ(x^^〜,η)=Σ^∞_<i=0>η^<-i>Q_i(x^^〜)は正則関数を係数とするη^<-1>についての形式級数である.このような方程式は線型微分方程式のモノドロミー保存変形をexactWKBanalysisの立場から考えるとき自然に現れる.次のふたつの場合を考える.第一はこの方程式がただ一つの単純変わり点を持つ場合であり,第二はStokes曲線で結ばれるようなちょうど二つの単純変わり点を持つ場合である.ここに,(1)の変わり点とはQ_0の零点を意味する.第一の場合には,(1)のWKB解ψ^^〜と大きなパラメータを持つAiry方程式
(2)(].SU.[)
のWKB解を関係づける形式的座標変換x=x(x^^〜,η)が存在する.いいかえるとこれは(1)の形の方程式で単純変わり点がただ一つの場合の局所的な標準型である.第二の場合次のようりWeber型の方程式を標準型としてとれる:
(3)(].SU.[)
ここにE(η)はηの定数係数の形式級数で各係数はQから定まる.
WKB解のBorel変換をとる事によりこれらの結果は(1),(2),(3)に対応するmicro differential operatorsの変換という形に言い換えられる.この事実によりexact WKB analysisと超局所解析の関係が明らかになる.
これらの結果の応用として(1)の単純変わり点のまわりでのWKB解の接続公式を得る事ができる.それはexact WKB analysisによりモノドロミー保存変形を研究する際重要な役割を果たすであろう.

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Aoki and J.Yoshida: "Microlocal reduction of ordinary differential operators with a large parameter" Publ.RIMS,Kyoto Univ.

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

URL: 

公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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