研究課題/領域番号 |
04247213
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 理化学研究所 |
研究代表者 |
中内 啓光 理化学研究所, 造血制御研究チーム, チームリーダー (40175485)
|
研究分担者 |
中村 幸夫 理化学研究所, 造血制御研究チーム, 研究員 (60231479)
|
研究期間 (年度) |
1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1992年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
|
キーワード | エリスロポエチン受容体 / cーkit / CD34 / Scaー1 / 血液幹細胞 / アポトーシス |
研究概要 |
1.マウスの骨髄中に存在する造血幹細胞に関しては、cーkit陽性分化抗原(Lin)陰性分画のうちScaー1陽性の細胞(cーkit^+Sca^-1+Lin^+細胞)に高濃度に未分化な造血幹細胞が含まれていることを明らかにした。一方で、cーkit^ーでCD4とGrー1抗原を弱く発現している細胞分画中に、CFUーC活性を持たないにもかかわらず長期間にわたって骨髄を維持できる細胞が存在することを示した。またヒト造血幹細胞についても、cーkit抗体で使えることができるようになったためCD34^+CD33^-cーkit^+の分画に最も未分化な造血幹細胞が含まれていることを明らかにすることができた。 2.ヒトエリスロポエチン受容体をコードする遺伝子をクローニングし、3つの異なるタイプの受容体(EPORーF、EPORーF、EPORーS)の存在を明らかにした。EPORーTは細胞内実質部の大部分を欠損するエリスロポエチン受容体を、またEPORーSは可溶化型のエリスロポエチン受容体をコードする。EPORーFとEPORーTの発現は赤芽球系細胞の分化とともに変化し、T型からF型への移行が観察された。またF型T型ともにエリスロポエチント結合して細胞内に増殖シグナルを送ることができるが、T型を導入した細胞はF型よりもアポトーシスで死に易いことも明らかになった。以上より、エリスロポエチンによる赤芽球系細胞の分化と増殖にはEPORのaltetnative splicingを介した制御機構が存在することが強く示唆された。
|