研究課題/領域番号 |
04250104
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | (財)東京都臨床医学総合研究所 |
研究代表者 |
永井 克孝 (財)東京都臨床医学総合研究所, 所長 (80072974)
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研究分担者 |
芝 哲夫 蛋白質研究ペプチド研究所, 所長 (30028089)
飯田 静夫 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (00009987)
鈴木 明身 生体膜部門, 部長 (70134533)
安藤 進 東京都老人総合研究所, 生体膜部門, 部長 (30073000)
斎藤 政樹 自治医大, 医学部, 教授 (60012762)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
27,300千円 (直接経費: 27,300千円)
1993年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1992年度: 24,300千円 (直接経費: 24,300千円)
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キーワード | ガングリオシド / 生理活性 / 神経機能 / 糖鎖遺伝子 / 糖鎖認識プローブ / 化学合成 |
研究概要 |
糖鎖機能の研究が最も進んでいるガングリオシドを特に取り上げ、以下のような研究成果が達成された。「生理活性」:ガングリオシドGQ1bの神経突起伸展作用が、GQ1b受容体とカップルした細胞表面型蛋白リン酸化によって媒介されることを直接的に証明した。「神経系の機能調節」:コリン作動性ニューロン特異的Chol-1alpha糖鎖抗原の構造を決定した。これは脳微量成分の重要性を示し、今後の脳研究に対して新しい門戸を開いた。ヒトデ類の新奇ガングリオシドに強い神経突起伸展活性が見い出された。「糖鎖遺伝子と発現制御」:beta1-4GalNAc転移酵素遺伝子の活性化因子p40taxとcDNAを、正常末梢リンパ球に導入すると、ガングリオシドGD2の発現が確認された。糖転移酵素遺伝子の発現制御の観点から重要な知見である。ヒトガン胎児性抗原NeuGcの発現制御を行う水酸化酵素のcDNA塩基配列を明らかにした。「糖鎖認識プローブ」:新しいシアル酸アナログ、デアミノノイラミン酸(略称KDN)を含有する糖脂質KDN-GM3とKDN-GD1aの存在を発見し、更にCMP-KDNの生合成酵素の精製に成功した。「糖鎖の化学合成」:セレクチンの認識する糖鎖SLe^Xガングリオシドの全合成と種々の類縁体の系統的大量合成法を開発した。まとめとしての、成果報告書を作成して、広く班員、および班員以外の糖鎖研究者、この領域に関心を寄せる人々に配布するほか、若手研究者の育成を考慮し、本重点研究が起爆力となる為に、手引きとなるような3分冊の刊行の実行を進めている。
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