研究課題/領域番号 |
04250203
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
野沢 義則 岐阜大学, 医学部, 教授 (10021362)
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研究分担者 |
坂野 喜子 岐阜大学, 医学部, 助手 (50116852)
岡野 幸雄 岐阜大学, 医学部, 助教授 (10177066)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1992年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ガングリオシド / GQ1b / 表皮細胞 / 分化誘導 / トランスグルタミナーゼ / シグナル伝達 |
研究概要 |
GQ_<1b>あるいはCa^<2+>処理したときのTGase nRNA内現の経時的変化についてTGase活性の変動と比較しながら検討した。GQ_<1b>で誘導をかけた細胞では、処理後18時間をピークとしてTGasemRNA発現がコントロールに比して約3倍上昇した。この際TGase活性のピークは、36-42時間で最高値を示した。一方、Ca^<2+>処理では、TGasemRNA発現は、GQ^<1b>と同様に18時間でピークをむかえ約3.6倍上昇したが、TGase活性はGQ_<1b>よりもわずかに早く30-36時間でピークを示した。このようにGQ_<1b>あるいはCa^<2+>処理したときにTGase mRNA発現の上昇に伴ってTGase活性が促進されることが確認されたが、これらの実験結果は、GQ_<1b>あるいはCa^2によりケラチノサイトの分化誘道がただ単にTGase酵素の膜への移行によるモディフィケーションに関与するのではなく、むしろTGasemRNA発現系に作用していることを示唆している。GQ_<1b>による分化誘導作用(cornified envelopeの形成を指標とした)がH-7やPdBuの前処理により抑制されたことからPKCがGQ_<1b>の分化誘導経路に深く関与していることが示唆されいた。そこで、H-7や母PdBuの前処理で前処理した時のTGasemRNA発現に及ぼす効果についてさらに検討した。その結果、30uMH-7あるいは2uMPdBu前処理によりGQ_<1b>あるいはCa^<2+>によるTGasemRNAの発現が著しく抑制された。以上の結果から、GQ_<1b>あるいはCa^<2+>によりケラチノサイトの分化誘導は、イノシトールリン脂質代謝回転の亢進により活性化されたPKC活性がTGasemRNAの発現を促進させることによりTGase活性の上昇が誘起され最終的に分化が誘導されるのもの考えられる。
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