研究課題/領域番号 |
04252101
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
西 荒介 富山医科薬科大学, 薬学部, 教授 (50019098)
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研究分担者 |
吉原 照彦 北海道大学, 農学部, 助教授 (90002071)
南川 隆男 東京都立大学, 理学部, 教授 (30087001)
橋本 隆 京都大学, 農学部, 助手 (80180826)
茅野 充男 東京大学, 農学部, 教授 (10007677)
大山 莞爾 京都大学, 農学部, 教授 (40135546)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
51,000千円 (直接経費: 51,000千円)
1992年度: 51,000千円 (直接経費: 51,000千円)
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キーワード | 物貭集積 / シンク器官 / 貯蔵物貭 / 二次代謝 / 遺伝情報 |
研究概要 |
本研究は研究の内容に從って組織を2つのグループに分け、相互の協力によって進めた。第1のグループは植物のシンク機能の調節に関与する遺伝子の構造と発現様式を研究し、第2のグループはシンク機能の発現を誘導する生理活性物貭の作用について調べた。第1のグループで大山はゼニゴケ葉緑体の末知遺伝子をクローニングして、その構造を解析すると共に、その遺伝子を破壞して機能を探り、葉緑体の光合成機能の発現を調節している遺伝子を見出した。平野はイネのアミロース合成を支配する遺伝子が温度によってその発現が影響をうけることを認め、冷夏に米の品貭が低下する理由を明らかにした。南川はマメの種子の形成時および発芽時に特異的に形成される数種の酵素や貯蔵たん白の転写制御領域を解析し、カナバリン遺伝子の発現に関係するトランス作用因子を分離し、その標的配列を決定した。また貯蔵たん白の分解に関わる酵素の遺伝子が種子の発芽時と共に、その形成時にもマメのさやで発現することを認めた。新名と江坂はそれぞれ西洋ワサビのペルオキシダーゼとカボチャのアスコルビン酸酸化酵素について発現の制御に関係する遺伝子領域を解析した。第2のグループで、茅野はダイズ種子たん白であるβ-コングリシニン遺伝子の発現に関し、種子特異性、環境条件応答性を研究し、更に遺伝子操作によって貯蔵たん白を貭的に改変することに成功した。橋本はトロパンアルカロイドの生合成系にある酵素を單離し、抗体を用いて、それが根の内鞘に局在することを見出した。西はニンジンのファイトアレキシン誘導に関わるシグナル伝達系を検討し、Ca^<2+>が二次メッセンジャーとして機能していること、および、環状AMPがCa^<2+>の流入を促進することを認めた。吉原はバレイショとキクイモの塊茎形成物貭が、それぞれツベロン酸とジャスモン酸であることを確め、日長によってこれらの調節物貭の転流が支配されることを見出した。
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