研究課題/領域番号 |
04253218
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
清野 裕 京都大学, 医学部, 助教授 (40030986)
|
研究分担者 |
福田 善弘 (福田 義弘) 京都大学, 医学部, 講師 (50127130)
森 徹 京都大学, 医学部, 教授 (40026894)
葛谷 英嗣 京都大学, 医学部, 助教授 (20115835)
|
研究期間 (年度) |
1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
45,000千円 (直接経費: 45,000千円)
1993年度: 20,000千円 (直接経費: 20,000千円)
1992年度: 25,000千円 (直接経費: 25,000千円)
|
キーワード | ソマトスタチン受容体 / 内分泌腫瘍 / クローニング / 結合特性 / RT-PCR / ソマトスタチンアナログ / シンチグラフィー / がん / 糠輸送担体 / 脳腫瘍 / ソマトスタチンレセプター / 消化器癌 / 甲状腺癌 / インターロイキン |
研究概要 |
我々はすでに3種類のソマトスタチン受容体遺伝子(SSTR1-SSTR3)の構造を決定し報告しているが、ヒトゲノムライブラリーをスクリーニングした結果さらに2つの新しいサブタイプ:SSTR4およびSSTR5のクローニングに成功した。SSTR4、SSTR5はそれぞれ388個、364個のアミノ酸からなりSSTR1-SSTR3と同様膜を7回貫通する構造を有していた。次にSSTR1-SSTR5遺伝子をCOS細胞に導入し、ソマトスタチンアナログであるSMS201-995との結合特性を検討した。各受容体サブタイプのSM201-995に対するIC_<50>値はそれぞれSSTR1:>0.1μM、SSTR2:0.4nM、SSTR3:35nM、SSTR4>0.1μM、SSTR5:7.0nMで、SSTR2、SSTR3、SSTR5がSMS201-995に親和性を有し、中でもSSTR2が最も高親和性を示す事が明らかとなった。さらに各種内分泌腫瘍におけるソマトスタチン受容体サブタイプの発現をreverse transcriptase-polynerase chain reaction(RT-PCR)法を用いて検討した。グルカゴノーマ2例およびそのリンパ節転移巣においては、SSTR1、SSTR2、SSTR3、SSTR4の発現を認めた。インスリノーマ4例においては、SSTR1、SSTR4は全例に発現を認めたが、SSTR2は3例にSSTR3は2例に発現を認めた。褐色細胞腫3例においてはSSTR1、SSTR2の発現を認めた。カルチノイドにおいてはSSTR1、SSTR4の発現を認めた。この様に各種内分泌腫瘍によりソマトスタチン受容体サブタイプの発現が異なる事が明らかとなった。従来より、標識したソマトスタチンアナログによる腫瘍のシンチグラフィーが開発されている。そのin vivoでの描出率は腫瘍により異なる事が報告されているが、これは各種腫瘍におけるソマトスタチン受容体サブタイプの発現の違いによると考えられた。また、SMS201-995に対しては、SSTR2の発現がソマトスタチンアナログを用いた画像診断にも重要であると考えられた。
|