研究課題/領域番号 |
04253233
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
新川 詔夫 長崎大学, 医学部, 教授 (00111170)
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研究分担者 |
孫田 信一 愛知県心障者コロニー, 発達障害研究所, 主任研究員 (00100165)
陣野 吉廣 長崎大学, 医学部, 講師 (20179097)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
10,700千円 (直接経費: 10,700千円)
1993年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
1992年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | 多発性外骨腫症遺伝子 / ポジショナルクローニング / 転座切断点 / YACクローン / FISH / 外骨腫症 / 原因遺伝子 / 逆行遺伝学 / マッピング / PFGE / BMP-1遺伝子 |
研究概要 |
本研究は特殊な症例〔t(8q;13q)を伴った多発性外骨腫症(EX)孤発例〕から逆行遺伝学的方法によりEX遺伝子を単離することを目的とした.本年度は以下の結果を得た.(1)8q23にマップされるコスミドクローンを用いたFISH解析により判明した7種のクローンの8q23領域中の配列順序はcen/cCI8-1185/cCI8-1148/cCI81435/cCI8553/cCI81512/cCI8-1122/cCI81173/telであった.このうち4クローンは8q上の切断点より近位に他の4種は遠位にマップされ、cCI8-553とcCI8-1512が切断点に最も近接していることが判明した.(2)cCI8-553とcCI8-1512を用いたPFGE解析により,患者のみに約950kbのextra bandを検出した.cCI8-1512で検出される断片は切断点から600kb以内であった.(3)cCI8-1512を基にYACライブラリーのスクリーニングを行い,yck8-90YACクローンを得た.yck8-90を用いた患者染色体によるFISHでは,正常の8番染色体の他に2つの転座派生染色体の切断点付近に蛍光シグナルを認めた.このことは切断点部位はyck8-90中に含まれていることを示す.(4)yck8-90のEcoRI消化のサブクローニングにより切断点をカバーする9種のサブクローンを得た.そのうち5′側の4.3kb断片を用いた通常のサザン解析で患者DNAにextra bandを検出した.即ち切断点はこの4.3kb中に含まれる.(5)4.3kb断片に対応するcDNAはまだ検出されていない.切断点自体が巨大なintron中にある可能性や、切断点近傍になにか重要な配列があるのかは今後の課題である。YACは完全に切断点をカバーしているので、このYACの解析を進める予定である。
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