研究課題/領域番号 |
04253238
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
菊地 浩吉 札幌医科大学, 医学部・第1病理学講座, 教授 (00045345)
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研究分担者 |
岩木 宏之 札幌医科大学, 第1病理学講座, 助手 (60203353)
高橋 秀史 札幌医科大学, 第1病理学講座, 助教授 (40231394)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
18,000千円 (直接経費: 18,000千円)
1993年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
1992年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
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キーワード | ヒト自家癌 / キラーT細胞 / 抗原ペプチド / T細胞レセプター遺伝子 / クローナル増殖 / CDR3 / N-diversity / 癌抗原 |
研究概要 |
ヒト自家胃印環細胞癌HST-2と、これを特異的に認識するキラーT細胞TcHST-2のシステムを用いて、T細胞抗原レセプターTCRの構造解析および、このT細胞のクローナル増殖を解析した。またTcHST-2が認識するT cell epitope(TCE)の解析を進めた。 TcHST-2のTCR構造はValphaはValpha7.1-JalphaI-Calpha、VbetaはVbeta20.1-Dbeta2.1-Jbeta2.7-Cbeta2と決定された。またこのキラークローンのCDR3に特異的なプライマーを用いた結果、TcHST-2と完全に同一のCDR3を有するキラーT細胞が効率よくクローナルに増殖をみせ、少なくともHST-2に反応する最もdominantなキラーT細胞と思われた。このことは対応するTCEも極めて安定し、かつ強い免疫原性を有するペプチド抗原として存在することを示唆した。さらにプラクティカルに重要なことはTcHST-2とは全く独立して得たキラーT細胞ラインHBPL3Xが全く同じCDR1.2.3を示したことである。現時点でin vitroでキラーT細胞を長時間培養維持することは難しい。しかし我々が今日得た結果はTCEを認識するキラーT細胞も安定的に新たに得られることを意味しており、TCEの決定に、これらキラーT細胞を永続的に使用できることを意味している。一方、酸抽出と逆相HPLCによる解析によりTcHST-2のTCEは特定の逆相HPLCフランクションに存在することが確認された。現在、このTCE分子の一次構造を解析している。
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