研究課題/領域番号 |
04253242
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
八木田 秀雄 (1993) 順天堂大学, 医学部, 助教授 (30182306)
奥村 康 (1992) 順天堂大学, 医学部, 教授 (50009700)
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研究分担者 |
奥村 康 順天堂大学, 医学部, 教授 (50009700)
八木田 秀雄 順天堂大学, 医学部, 助教授 (30182306)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
24,000千円 (直接経費: 24,000千円)
1993年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
1992年度: 15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
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キーワード | キラーT細胞 / 細胞障害機序 / パーフォリン / Fas / CD28 / B7 / B70 / CD48 / CD2 / VLA / キラー細胞 |
研究概要 |
1.マウスCD2に対するリガンドがLFA-3(CD58)ではなくCD48であることを見い出した。CD48はT細胞にも発現しているGPI型膜蛋白で、Thy1やLy6等の他のGPI膜蛋白と複合体を形成しており、その複合体の中には膜内面にあるsrc型のチロシンキナーゼp56^<1ok>が含まれていることを示した。また、キラーT細胞上のCD48を抗CD48抗体で架橋すると、脱顆粒反応が強く誘起され、この反応はハービマイシンやジェニスティンといったチロシンキナーゼ阻害材により抑制されることを示した。以上のことから、キラーT細胞上のCD48は標的細胞上のCD2をリガンドとし、キラーT細胞の細胞障害活性の発現に関与することが示唆された。事実、抗マウスCD48あるいは抗CD2の投与により、in vivoでのCTL誘導が選択的に阻害されることが示された。 2.ヒト末梢血T細胞及びヒトNK様細胞株YTの細胞障害活性の誘起には、それらの細胞上のCD28を介した補助シグナルが重要であることを示した。また、ヒト単球やB細胞上には、このCD28のリガンドとして働くB7以外の分子(B70)が存在することを見い出し、B70に対する抗体を作製するとともにその遺伝子を単離した。B70はCD28,CTLA4に対してB7と同等の親和性を有する第2のリガンドであることを明らかにした。 3.パーフォリンを発現していないCD4陽性のキラーT細胞クローンによる細胞障害に、標的細胞上のFasを介したシグナル伝達が関与することを見い出し、このようなT細胞上には、TCR/CD3を介した刺激に応じて一過性にFasリガンドが発現することを示した。同様なFas依存性の細胞障害性はマウス脾臓由来のCD4あるいはCD8陽性T細胞の両者に認められたが、Fasリガンド欠損と目されるgldマウスのT細胞には認められなかった。
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