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多複製開始点をもつゲノムの複製開始と制御の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 04256212
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関福井医科大学

研究代表者

犬塚 學  福井医科大学, 医学部, 助教授 (00135104)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードDNA複製 / プラスミドR6K / 細胞複製制御 / 複製開始点 / イニシエーター蛋白 / DnaA蛋白 / DNAルーピング / IHF蛋白
研究概要

原核生物レプリコンは大部分、単一の複製開始点(ori)でDNA-蛋白複合体(イニシオソーム)を構築し、複製を開始する。一方、真核生物のゲノムでは多くのoriクラスターから始まるが、その分子機構は全く分かっていない。そこで、本研究では、5.5kb内にoriα,β,γの3個の複製開始点をもつプラスミドR6Kをモデルレプリコンとして選び、マルティオリジンからの複製開始が如何に起こり、どのように制御されているかを明かにしたい。
本年度は、R6Kの3つのoriの活性化に必要なシス、トランスエレメントをさらに精査するために、π蛋白存在下で複製できる一個のみのoriをもったoriα,β,およびγプラスミドを構築し、その特性を解析し、次のような興味ある結果を得た。
1.oriγ活性におけるDnaA-box(I)配列は、π蛋白結合配列(7iterons)との距離が必要であった。なお、ゲルシフトアッセイにより、DnaA蛋白はこのDnaA-box(I)配列よりも、全てのori活性に必須のbox(II)により強い親和性をもつことが明らかになった。
2.oriβプラスミドの複製はπ蛋白をトランスに供給すると阻害され、本蛋白による複製制御が示された。
3.レプリコン活性はssiBを含むoriα領域と7iterons領域との間のスペーサー配列を必要とすることが明らかになった。特に、このスペーサーを欠失したプラスミドは、IHF蛋白によるDNA bendingがないと複製できないことより、π蛋白を介しての両領域間でDNA loopingがoriαの活性化に必須であることを示唆している。
今後、これらの成果を踏まえて、π蛋白やDnaA蛋白がiteronsやDnaA-boxesに結合後、3〜2kbも離れたoriαまたはoriβ領域とのDNA loopを形成してから、どのように各々のoriでイニシオソームを構築し、primer合成へと進行するかについて、in vivo,in vitro DNA複製系を用いて、解明していきたい。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K.Anwar: "Presence of ras oncogene mutations and human papillomavirus DNA in human prostate carcinomas" Cancer Kesearch. 52. 5991-5996 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] K.Anwar: "High frequency of human papillomavirus infection in carcinoma of the urinary bladder" Cancer. 70. 1967-1973 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] K.Anwar: "ras gene mutations and HPV infection are common in human laryngeal carcinoma" International Journal of Cancer. 53. 22-28 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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