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ラット3Y1細胞の温度感受性細胞周期変異株の変異遺伝子の単離とその機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 04256220
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

奥田 篤行  九州大学, 主体防御医学研究所, 助教授 (90032193)

研究分担者 木村 元喜  九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (00031964)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード遺伝子単離 / 3Y1細胞 / 温度感受性変異 / 細胞周期 / 増殖制御 / DNAシーケンス / 遺伝子導入 / 遺伝子発現
研究概要

tsD123細胞はラット正常線維芽細胞株3Y1由来の39.8°Cの制限温度でG1期で可逆的に増殖停止する温度感受性変異株である。tsD123細胞の変異遺伝子に対応する正常遺伝子を単離し、その機能と発現調節を調べ、G0/G1期での増殖制御機構に関する重要な知見を得ことをこの研究の最終目標とする。
tsD123細胞をSV40でトランスホームしたSV-tsD123細胞に、発現ベクターに組み込まれたヒト線維芽細胞cDNAライブラリーを導入し、制限温度で増殖できる一次復帰細胞株を分離し、この細胞のDNAを再びSV-tsD123に導入し、二次復帰細胞株を分離した。二次復帰細胞株とCOS細胞とを細胞融合して(ここで用いたcDNAライブラリーのベクター部分はSV40の複製開始領域を含む)、二次復帰細胞株のDNAに組み込みれているcDNAライブラリーDNAをプラスミドとして回収した。それらのプラスミドの内、cDNAライブラリーの共通マーカーであるneo遺伝子と1.8kbの挿入cDNAとを含むプラスミドをtsD123細胞に導入すると、G418耐性になった細胞株の内、ほぼ半数の株が温度耐性であった。温度耐性になっていない細胞株のDNAにはneo遺伝子が組み込まれていたが、1.8kbの挿入cDNAは組み込まれていなかった。また温度耐性に復帰した細胞株では、獲得した温度耐性の程度に応じてこの挿入cDNAのmRNAレベルででの発現が上昇していた。したがってこの1.8kbの挿入cDNAはtsD123の温度感受性の機能を相補する遺伝子を含むと考えられる。
単離したcDNAの塩基配列を調べた結果、予相される蛋白は336個のアミノ酸を有する39.1kbの蛋白であり、既存の遺伝子には相当するものが無いことが分かった。このcDNAの予相蛋白をコードする部分をpETベクターにつないで、大腸菌で17個のアミノ酸のペプチドとの融合蛋白として発現させると、約45kbの蛋白が大量に得られた。現在この融合蛋白に対する抗体を作製中である。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yoshikazu Umeno: "Induction of DNA synthesis by fibroblars growth factorin temperature-sensitive cell-cycle mutants of rat 3Y1 fibroblasts arrested at restrictive temperature." Cell Struct. Funct.17. 19-25 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Koji Yamada: "Cytotoxic and cytostatic effects of polyphenols againstrat 3Y1 fibroblasts transformed by E1A gene of human adenovirus type 12." Int. J. Oncology. 2. 89-93 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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