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パーキンソン病の危険要因に関する分析疫学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04258201
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関北海道大学

研究代表者

近藤 喜代太郎  北海道大学, 医学部, 教授 (80018366)

研究分担者 田代 邦雄  北海道大学, 医学部附属病院, 教授 (90002154)
志渡 晃一  北海道大学, 医学部, 助手 (20206098)
新野 峰久  北海道大学, 医学部, 助手 (80180561)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1992年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードパーキンソン病 / 危険要因 / ケース・コントロール研究 / ライフスタイル
研究概要

[目的]パーキンソン病になりやすいライフスタイルを若齢にさかのぼって明らかにする。
[方法]北大神経内科の本症患者95名と年齢、性、地域を合わせた正常者を1:2に適合させ、218質問から成る調査票を用いて、症例対照研究を行ない、本症の危険要因を評価する。まず要因ごとの単相関を検出し、ついで主な要因が複合した場合の多重的効果を多重ロジステティック法で分析する。
[結果及び考察]今回までにすべての調査を終了し、全部の項目と本症との単相関を検定し、つぎのような知見を得た。
1)幼少期から蛋白質、ビタミン類、繊維質などの摂取が乏しく、とくに第二次成長期に、糖質、蛋白質、脂質の三代栄養素の摂取不足があり、39歳まで同じ傾向がみられる。40歳以降の食生活との関連は薄い。
2)嫌酒傾向・嫌煙傾向
3)若い頃に「運動神経」が悪く、体が硬く、瞬発力がない、体育・運動嫌い。肌の色が白い、一日の体調変化がない。
4)本・新聞を読まない、筆不精、電話をかけない、友達が訪ねてこない・訪ねない、責任感が強くない。団体に積極的に参加しない、リーダーには絶対になりたくない、あまり外出しない。
5)非社交的、無口、世話好きでない、ゆっくり喋る、余りいらいらしない、責任感が強くない。行動範囲が広くなく、内向的、外部との接触を嫌う傾向。
6)子供(第一子)は成長、お座りが遅い。微細運動が遅い。あまり動き回らない。
多くの研究を総合すると、本症は多数の遺伝子の関与する「素因」に、生涯にわたって環境要因が加重して、罹病への傾向が増すとされている。近年、分子遺伝学の分野の知見が増しているので、本研究では主として生活面から本症に関与する因子を把握した。本症の感受性遺伝子の解析が進んでいるが、今後は、ライフスタイルと遺伝的変異の交互作用をも含めた総合的な危険要因の評価が必要である。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] K.Kondo: "Parkinson's Disease.From Clinical Aspects to Molecular Basis." Springer-Verlag, 220 (1990)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] K.Kondo: "Parkinson's Disease from Basic Research to Treatment." Raven Press, 773 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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