研究課題/領域番号 |
04258208
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
崎村 建司 新潟大学, 脳研究所, 助教授 (40162325)
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研究分担者 |
森 寿 新潟大学, 脳研究所, 助手 (00239617)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1992年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | グルタミン酸受容体チャネル / AMPA受容体 / カイニン酸受容体 / NMDA受容体 / 神経細胞死 / 興奮毒性 / cDNAクローニング |
研究概要 |
本研究の目的は、脳虚血、低血糖症、てんかん重積状態などの病態で発生する神経細胞の壊死や加齢、アルツハイマー病、パーキンソン病などに伴う神経細胞の変性脱落よる痴呆などの主要な原因として考えられているグルタミン酸受容体を介する興奮性アミノ酸の作用機序明らかにすることである。この目的を達成するためにグルタミン酸受容体チャネルの分子実体と機能の解明をおこなってきた。現在までに、cDNAの単離と構造解析によりマウングルタミン酸受容体チャネルサブユニットには、複数の分子種が存在することを見いだし、一次構造の類似性よりα、β、γ、δ、ε、ζサブファミリーの6つに分類した。グルタミン酸受容体チャネルサブユニットは、そのcDNA発現実験により、αサブファミリーがAMPAに高い親和性を有し、AMPAにもカイニン酸にも応答を示すいわゆるAMPA型グルタミン酸受容体チャネルを、βおよびγサブファミリーがカイニン酸に高い親和性を示すカイニン酸型受容体チャネルを、εおよびζサブファミリーがNMDA型受容体チャネルをそれぞれ形成することを見いだした。さらに、ε/ζヘテロメリックNMDA受容体チャネルのアゴニストに対する親和性、アンタゴニストやマグネシウムイオンに対する感受性などの機能の多様性は、εサブユニットの種類に基づいていることを明らかにした。またε1、ε2、ε3、ε4サブユニットmRNAは、それぞれ全脳、前脳、小脳、脳幹に特徴的な分布をしていることを見いだした。したがって、εサブファミニーの分子的多様性がNMDA受容体チャネルの機能的多様性の基盤となっていると考えられる。以上の知見は、興奮性アミノ酸による神経細胞死の分子機構の解明という本研究目的達成を推進するものである。
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