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細胞機能障害時における中枢コリン作動性神経変性過程の解析

研究課題

研究課題/領域番号 04258223
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関共立薬科大学

研究代表者

川島 紘一郎  共立薬科大学, 薬学部・薬理学, 教授 (70095008)

研究分担者 藤本 和子  共立薬科大学, 薬学部・薬理学, 助手 (50229043)
鈴木 岳之  共立薬科大学, 薬学部・薬理学, 講師 (90187740)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードアセチルコリン / 一酸化窒素 / サイクリックGMP / 海馬 / 細胞障害 / ニトログリセリン / ニトロプルシド
研究概要

中枢神経系の海馬においてコリン作動性神経が学習、記憶記能に深く関わっていることが報告されており、この系の障害により高次脳機能が低下する可能性が示されている。グルタミン酸作動性神経においてはその神経伝達および障害時における一酸化窒素(NO)の重要性が検討されているがコリン作動性神経においてはNOと神経活動との関連については全く明らかにはなっていない。本研究ではNO関連化合物とコリン作動性神経活性との関連を検討した。NOの標的酵素として考えられているグアニル酸シクラーゼの関与を検討するためまずジブチリルcGMPの作用について検討した。ジブチリルcGMPは海馬からのアセチルコリン遊離を有意に抑制した。このことは細胞内のcGMPの上昇によりアセチルコリン遊離が低下することを示している。一方、NO供与化合物であるニトロプルシドおよびニトログリセリンはアセチルコリン遊離を全く減弱させず、逆に増強させる傾向を示した。これらの結果より、NOはコリン作動性神経において一般的に考えられているような可溶性グアニル酸シクラーゼを活性化するのではなく、他のメカニズムを介して作用していることが示唆された。本研究より、脳虚血等による細胞障害時におけるNOの作用がコリン作動性神経とグルタミン酸作動性神経との間で異なることが示され、さらにアセチルコリンが脳血管拡張性因子のひとつである可能性があることから、脳血管スパズム時の治療として脳内へのニトログリセリン等の直接投与の妥当性が細胞レベルで示された。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takeshi Suzuki: "Effects of physostigmine and some nitric oxide-cyclic GMP related compounds on muscarinic receptor-mediated autoinhibition of hippocampal acetylcholine release." Journal of Neurochemistry.

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Masaru Kanagawa: "Choline acetyltransferase expression and potency of acetylcholine release in the early phase of embryonic rat medial septal neuron culture." Japanese Journal of Pharmacology. 61. 249 (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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