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タンパク質の膜透過に伴う高次構造の制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04259211
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関名古屋大学

研究代表者

遠藤 斗志也  名古屋大学, 理学部, 教授 (70152014)

研究分担者 中井 正人  名古屋大学, 理学部, 助手 (90222158)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード膜透過 / ミトコンドリア / 熱ショックタンパク質 / hsp70
研究概要

タンパク質のミトコンドリア膜透過に伴う高次構造変化を制御する因子である、熱ショックタンパク質hsp70の機能の局在部位特異性を、in vivoとin vitroで明らかにした。ミトコンドリアのhsp70(mhsp70)をサイトゾルに局在するように遺伝子レベルで改変し、サイトゾルのhsp70(chsp70)の発現を制御できるようにした酵母株に導入した。この形質転換株は、chsp70の発現を停止させると増殖できなくなり、mhsp70はたとえサイトゾルに局在させても、chsp70の機能を代替できないことが明らかになった。hsp70は二つのドメインからなるドメイン構造をとっているが、chsp70とmhsp70の各々二つのドメインのうち一つを入れ替えたキメラタンパク質でも、やはりchsp70の機能を代替することはできなかった。コムギ胚芽抽出液を用いた無細胞タンパク合成系で翻訳した前駆体タンパク質は、単離したミトコンドリアに加えても、chsp70が存在しないとミトコンドリア内部に取り込まれない。このin vitroの実験系を用いて、chsp70の代わりにmhsp70が取り込みを促進できるかどうか調べた。その結果、in vitroでもmhsp70はchsp70の代わりの働きをすることはできないことが分かった。したがって、mhsp70とchsp70は、各々ミトコンドリアの中と外と働くべき場所が決まっており、互いに交換はできないことが明らかになった。このhsp70の局在部位特異性を決めている因子として、例えばサイトゾルのYdjlp等の可能性があるので、大腸菌からYdjlpを大量に精製し、in vitroの実験系に加えて、その影響を検討している。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Endo,T.,Kawamura,K.,Nakai,M.: "The chloroplast-targeting domain of plastocyanin transit peprde can form a helical structure but does not have ahigh affinity for lipid bilayers." European Jourral of Biochemistry. 207. 671-675 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Nukai,M.,Tanaku,A.,Omata,T.,Endo,T.: "Cloning and characterization of the scc Y gene from the cyanobacterium Synechococcus PCC 7942" Biochimica et Biophysica A da. 1171. 113-116 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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