研究課題/領域番号 |
04259217
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
多賀谷 光男 大阪大学, 産業科学研究所, 助教 (30179569)
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研究分担者 |
福井 俊郎 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (90029843)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 蛋白質の輸送 / 膜融合 / N-エチルマレイミド / ドメイン構造 |
研究概要 |
NSF(N-ethylmaleinide-sensitire fusion protein)は小胞体からゴルジ体へのタンパク質輸送、ゴルジ体内輸送、さらにエンドリーム融合にも必須なタンパク質であり、おそらく小胞の融合を促進していると考えられている。NSFは83KDaのサブユニットからなるテトラマーであり、サブユニット当り2ケ所の相同なタクレオチド結合部位を持っている。本年度の研究においては、私はチャイニーズハムスターの卵巣細胞のNSFの大腸菌での発現系を作成した。そしてトリプシンを用いた限定分解を大腸菌より精製したNSFを用いて行い、2つの相同なヌクレオチド結合領域がそれぞれドメイン構造をとっていることを示した。またいくつかのモノクローン抗体を作成し、2E5と6E6抗体はNSFのATPase活性を阻害し、2C8抗体はATPase活性を活性化することを見いだした。現在、3つく抗体のエピトープを決定する試みを行っているが、抗体の結合部位が明らかとなれば、NSFのATPase活性の発現に関与している領域を限定できるものと思われる。 ゴルジ体内輸送に関与するNSF以外のタンパク質を見つけるために、ゴルジ体内輸送の阻害剤をスクリーニングしたところ、ホスホリパーゼA_2の阻害剤が輸送をブロックすることを見いだした。阻害剤存在下では小胞が畜積してくるので、阻害段階は小胞の融合段階であると考えている。膜透過可能なホスホリパーゼA_2阻害剤を用いてGH_3細胞からのプロラクチン分泌ほの効果を調べたところ、分泌は可逆的に阻害されることがわかった。現在、小胞輸送に関与するホスホリバーゼA_2の精製を計画中である。
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