研究課題/領域番号 |
04260228
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | (財)冲中記念成人病研究所 |
研究代表者 |
紫芝 良昌 冲中記念成人病研究所, 主任研究員 (00072596)
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研究分担者 |
小沢 安則 冲中記念成人病研究所 (10124306)
岡村 孝司 東京大学, 医学部・脳研・神経生物学, 研究員 (80201987)
高橋 国太郎 東京大学, 医学部・脳研・神経生物学, 教授 (10010034)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 周期性四肢麻痺 / ナトリウムチャンネル / カリウムチャンネル / MyoD / myogenin |
研究概要 |
[従来の知見]我々はこれまで周期性四肢麻痺発作がNa-Kの透過性の変化によることを示してきたが、近年,この透過性の変化は実はNa、Kチャンネルの構造の異常、特にNa、Kチャンネルの構造をコードする遺伝子の異常によるとする知見が提出された。本邦には周期性四肢麻痺の種類が多いが、この中で1)高K血症性周期性四肢麻痺については人間のNaチャンネルがすでにクローニングされ、構造が決定し、今までに臨床例で3ヶ所の異常が示されているので、本邦例についてこれを検討する。2)低K血症周期性四肢麻痺についてはKチャンネルのうちanomalous rectifierの異常である可能性があるが、末だクローニングされていないのですぐには研究が困難である。[我々の研究方針]1)Naイオンチャンネルはクローニングされているものの、gemomic structureが明らかにされていないから、どれだけintronがあるかわからない。DNAに変異が見つかってもこれが本当に構造蛋白の異変につながり、イオンチャンネルの機能に影響を与え、本当に疾患の原因になっているかどうかを明らかにすることが必要である。2)これを実証するために、患者の皮膚から皮膚線維芽細胞を培養し、これにMyoD、Myogeninを導入して、筋肉としての形質を強制発決させること、Naチャンネルとしてadult skeletal muscle Na channelが発現される可能性がある。この構造の異常をPCR法により検出するとともに、機能の異常についても微少電極法により検出できる。3)この方法は遺伝的筋疾患の異常の検出についてDNAの異常と機能の異常を同時に検出できる系として、新しい意義を持ち得るものである。 [研究の現状]1)高K血症周期性四肢麻痺の一例について診断を確立し、生検により皮膚線維芽細胞を得た。2)これに筋形賃を強制発現させる方法として、MyoD、Myogeninを線維芽細胞の核内に導入するわけであるが、リポフェクチン試薬を用いて検討中である。
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