研究課題/領域番号 |
04261201
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
寺野 隆雄 筑波大学, 社会工学系, 助教授 (20227523)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1992年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | ゲノム情報データベース / 事例ベース推論 / 目標指向類推 / 抽象化に基づく類推 / AIツール / 人工知能 / エキスパートシステム |
研究概要 |
本研究の目的は、事例ベース推論(CBR)に基づくシステムを用いて、大量のゲノム情報を比較容易に蓄積・利用できるデータベースと、ゲノム情報解析に関する深い知識を備えた知識ベースとを総合化する技術を提案することである。この方式のもとでは、利用者の単純な要求に対してはデータベースの知的検索を効率化でき、同時に、複雑かつ困難な問題解決要求に関しては深は知識と過去の問題解決経験とを利用した柔軟な機能の実現が期待される。 平成4年度は、特にCBRシステムを開発する上での実際的な検討とCBRにおける事例の適用・修正方法に関する理論的な検討の両面から研究を実施した。さらにCBR関連ツールの調査を行った。その結果は以下のようにまとめられる。 1)CBRツールの調査を行った結果、市販既存ツールは我々の目的とするシステムの実現には不十分である。さらなる調査が必要である。 2)前年度の研究成果を発展させ、CBRトレードオフ問題について考察し、問題解決に要する時間を測定することによってCBRの性能を推定できるような性能評価指標を提案した。 3)より簡便にCBRシステムを実現できる枠組みについて考察し、RBRとCBRを統合する推論システムを試作した。これを計算機利用時のヘルプシステムに適用することで、その有用性について検討を行った。その結果、統合型システム実現の見とおしを得た。 さらに、CBRシステムの基本原理である「類推」の自動化をめざして4)過去事例の修正・適用における「目的指向型類推」の適用性を検討し、単純であるが拡張性の高いプログラムを試作するとともに、 5)過去事例の修正・適用を高度化する目的で、「抽象化に基づく類推手法」を提案し、その効果について単純な問題を用いて検討した。
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