研究課題/領域番号 |
04262203
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
米崎 哲朗 大阪大学, 教養部, 助教授 (90115965)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1992年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | DNAヘリカーゼ / 組換え基質単鎖DNA / 普遍的DNA組換え / バクテリオファージT4 |
研究概要 |
昨日度に、バクテリオファージT4の普遍的DNA組換えに遺伝子41(DNAヘリカーゼ)が関与することを明らかにした。本年度は精製した遺伝子41タンパクを用いて他の組換えタンパクとの相互作用を明かにするための解析を進めた。 精製した遺伝子59タンパクを共有結合させたアガロースをカラムマトリックスとしてT4の組換えや複性に関与する11種タンパクのアフィニティタンパクが特異的な親和性を示した。また、約50塩基の相補的配列をもつ、環状M13mp18DNAとDNaselの作用によって直線状にしたM13mp19DNaとを1対1で対合させた2量体DNAを基質として、遺伝子41タンパクのDNAヘリカーゼ活性に与える遺伝子32および遺伝子59タンパクの影響を調べた。DNAヘリカーゼは基質2量体DNAを2分子の1量体DNAに変換するしかし、この時遺伝子59タンパクを共存させておくことにより、この抑制効果は完全に取り除かれたのみならずDNAヘリカーゼ活性の強い促進がみられた。この結果と関連して、合成した24mer単鎖DNAを結合基質としたポリアクリルアミド電気泳動によりゲルバンドシフト実験から、遺伝子32タンパクが協同的結合によってあらかじめ単鎖DNAを覆っている場合でも遺伝子59タンパクは速やかに侵入し複合成形成できることがあきらかとなった。これらの結果は、遺伝子32、41、59タンパク間に相互作用と協同DNAを効率良くめ生産するためのタンパク装置を構成している可能性を予期させるものである。
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