研究課題/領域番号 |
04263102
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
室田 誠逸 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (50072989)
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研究分担者 |
宮坂 昌之 (財)東京都臨床医学総合研究所, 免疫研究部門, 部長 (50064613)
丸山 征郎 鹿児島大学, 医学部, 教授 (20082282)
藤原 敬己 国立循環器病センター研究所, 循環器形態部, 部長 (10190092)
沼野 藤夫 帝京大学, 医学部, 教授 (40013958)
高野 達哉 帝京大学, 薬学部, 教授 (40124995)
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研究期間 (年度) |
1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
89,200千円 (直接経費: 89,200千円)
1993年度: 44,600千円 (直接経費: 44,600千円)
1992年度: 44,600千円 (直接経費: 44,600千円)
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キーワード | 血管内皮細胞 / 細胞接着分子 / 血管新生 / エンドセリン / EDRF |
研究概要 |
本重点研究のA03班は主として血管内皮細胞の培養実験系を駆使して血管内皮細胞の諸機能の発現機序を詳細に調べ、血管内皮細胞の機能障害と血管病変との関連を究明することを目的として研究を行い、最終的には研究成果の臨床への応用を目指す。個々の計画班員の研究成果は以下の通りである。L-レセクチン(LECAM-1)が、白血球のローリングを司るレセプターの一つであることを実験的に証明し、「ローリングレセプター」なる新名称を提案した(宮坂)。 新生仔ラットの心臓から分離した心筋細胞でエンドセリンのmRNAが発現しており、ETを産生・分泌することを実証した(三井)。動脈硬化粥腫表層を認識するモノクローナル抗体を用いて、その抗原物質のエピトープを分析し、アシアロGM-2のGalNAC-β1.4-Gal-であることが判明した(高野)。 血漿チオールの低下は虚血性心疾患の独立した危険因子であることを見つけた。 血漿チオールは主として蛋白SH基に由来し、このものはEDRFの安定化に関与しているらしいことを見つけた(林)。[3H]GTPラベル血小板を使用したEDRF/NOの鋭敏な測定法を開発した(沼野)。適度な定状性高ズリ応力は、内皮細胞の分化を促進し、GAG産生を高めることを見い出した(吉田)。 トロンビンの活性によって新たに発現してくるアゴニストペプチド部分(TRP)14ケのアミノ酸からなるペプチド(TRP-14)は、内皮細胞に著しい可逆的形態変化を起こし、PGI_2、PAI-1の産生増強をもたらすことを見つけた(丸山)。内皮細胞基底面にある接着斑のチロシンリン酸化は細胞内pHwo低下させ、接着斑の破壊をもたらすことをつきとめた。流れ感知機構の一つではないかと考えられる(藤原)。内皮細胞のICAM-1接着分子を刺激すると、キサンチンオキシダーゼ活性が上昇し、活性酵素がつくられ、内皮細胞が障害されることを見つけた(室田)。
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