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血管内皮細胞における細胞内情報伝達の制御機構と機能発現の解析

研究課題

研究課題/領域番号 04263204
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関山形大学

研究代表者

遠藤 政夫  山形大学, 医学部, 教授 (40004668)

研究分担者 石幡 明  山形大学, 医学部, 助手 (40232326)
片野 由美  山形大学, 医学部, 助教授 (70018696)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1992年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード加齢 / エンドセリン / 冠血流量 / EDRF / プロスタサイクリン
研究概要

血管内皮細胞はエンドセリン(ET)のような血管収縮物質に反応して、内皮細胞由来弛緩因子(EDRF)やPGI_2のような血管弛緩物質を遊離する。それらの弛緩物質が、血管平滑筋をET-1の強力な血管収縮作用から保護すべく役割を果たしている可能性が高い。そこで、加齢によるET-1の冠血管反応性の変化に対する内皮細胞機能の役割について、特にEDRFやPGI_2の関与に注目して実験を行った。2、6、24ヶ月齢のFisher344ラットの心臓を摘出し、Langendorff式に定圧潅流した(75cmH_20,36℃)。
冠血流量(CF)を電磁流量計を用いて持続的に記録した。EDRFの影響を観察する目的で、ヘモグロビン(10μM)とN^G-nitro-L-arginie(NNA,100μM)を、またPGI_2の影響を調べる目的でインドメサシン(10μM)をET-1投与20分前から持続注入した。
【結果】すべてのグループにおいてET-1(0.3,3,30nmol,single bolus)は濃度依存性にCFを減少した。30nmolのET-1は2カ月齢ラットに対するよりも、6と24カ月齢ラットの冠血管を著明に収縮した。一方、アデノシンおよびニトロプルシッドによる血管拡張作用に加齢の影響は認められなかった。ヘモグロビン、NNAやインドメサシンの前処置は、すべてのグループにおいてET-1の冠血管収縮作用を増強したが、それらの増強の程度は若いラットにおいてより著明であり、24カ月齢ラットでは弱かった。
【考察】ET-1による冠血管収縮作用は加齢とともに増加した。これはET-1投与によってEDRFやPGI_2が遊離され、それらの弛緩物質がET-1による血管収縮作用に拮抗しており、その機能の減弱が加令による影響と一部関与していることによるものと思われる。すなわち、内皮細胞におけるこのような弛緩物質遊離機能が加齢と共に低下する結果、ET-1による血管収縮作用が加齢により増強されるものと考えられる。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 片野 由美: "Modulation by aging of the coronary vascular response to endothelin-1 in the isolated perfused rat heart." Naunyn-Schmiedeberg′s Arch.Pharmacol.(1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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