研究課題/領域番号 |
04263210
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
後藤 淳郎 東京大学, 医学部(病), 講師 (00150277)
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研究分担者 |
名越 洋 東京大学, 医学部(病), 医員
中島 敏明 東京大学, 医学部(病), 助手 (50227790)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1992年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 血管内皮細胞 / 内皮由来過分極因子 / 血管平滑筋細胞 / パッチクランプ法 / クロライドチャネル |
研究概要 |
血管内皮細胞から内皮由来過分極因子(EDHF)が実際に産生されるか否かを検討し、さらにそれを同定することが本研究の主たる目的である。本年度はその準純的検討として種々の平滑筋細胞を単離し、その電気的性質につき調べた。また血管内皮細胞の性質についても合わせ検討した。ラット大動脈平滑筋細胞A7r5の電気的活動についてwhole-cellclamp法にて検討した。部止膜電位は-40〜-50mVであり、まれに自発的活動電位発生を認めた。L型Ca電流が同定された。血管収縮アゴニストVasopressm(AVP)投与により、A7r5の膜電位は追分極した後、脱分極した。これらの作用はVi受容体培抗薬であるOPC21268によりほぼ完全に阻害され、Vi受容体を介すると考えられた。保持電位-40mVにおいてAVPは外向き電流、引き続いて内向き電流の増加をきたした。外向き電流はK電流、内向き電流は非選択性陽イオンチャネルと考えられた。前者は細胞内IP_3による細胞内Ca増加によると考えられたが、後者の機為は不明である。 ウシ肺動脈血管内皮細胞を用い、低浸透圧のイオンチャンネルに及ぼす効果につき、パッチ電極によるwholecellvoltageclamp法により検討した。細胞外Nacl濃度を50-70%に減少させ低浸透圧にすると徐々に細胞の膨化をきたし、保持電流-60mVにて保持電流は内向きに増加した。この電流は、細胞内外のClイオン濃度をアスパラギン酸により変化させた時の逆転電位の変化がClの平衡電位の変化に従ったことなどから、Cl電流と考えられた。このCl電流の活性化は細胞外Ca除法あるいは電極内のEGTAにより細胞内Caをキレートしても生しだことからCa非依存性であると考えられた。このClチャネルは内皮細胞の容量調節に関与していることが予想される。
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