研究課題/領域番号 |
04263228
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
金井 英夫 九州大学, 医学部, 教授 (80038851)
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研究分担者 |
西村 淳二 九州大学, 医学部, 講師 (90237727)
小林 誠 九州大学, 医学部, 助教授 (80225515)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1992年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 内皮細胞 / 細胞カルシウム濃度 / G蛋白 / 百日咳毒素 / エンドセリン |
研究概要 |
本年度はin situ内皮細胞に対するエンドセリン(ET)の作用を検討した。腸大動脈弁切片にフラー2を負荷し、その表面蛍光を経時的に測定した。 1.ET-1およびET-3は内皮細胞(Ca)iを上昇させた。ET-1>ET-3。(Ca)i上昇は急峻な第1相と、これに緩やかに続く第2相からなる。第1相は細胞内外のCaに依存し、第2相は細胞外Ca依存性であった。 2.細胞外無Caの際にET-1が引起こす第1相Ca上昇成分は、百日咳毒素(IAP)前処置の影響を受けなかった。一方、細胞外Ca存在下にみられる第1相および第2相Ca上昇は、IAPにより大きく抑制された。IAP前処置後、Ca存在下にET-1が引起こす内皮細胞の(Ca)i変化は、IAP前処置後(あるいは未処置のまま)無Ca溶液中でET-1が引起こす内皮細胞の(Ca)iと良く似ていた。内皮細胞のATPによる(Ca)i上昇はIAPの影響をうけなかった。ET-1による細胞Ca貯蔵部からCa遊離に関わるG蛋白はIAP非感受性であり、細胞外Ca流入に関わるG蛋白はIAP感受性と考えられる。 3.特異的ET-1受容体(ETa)の括抗薬BQ-123は、ET-1による内皮細胞の(Ca)i上昇を濃度依存性に抑制したが、完全抑制はできなかった。一方、たとえ高濃度のBQ-123を用いても、ET-3による(Ca)i上昇は全く抑制されなかった。高濃度のBQ-123存在下で、同じ濃度のET-1とET-3は、同じ程度、パターンの(Ca)i上昇を引きおこした。in situ内皮細胞において、ET-1はETa受容体とそれ以外(おそらくETb)の受容体の双方を介して(Ca)i上昇を引起こすことが示された。内皮細胞によって産生されるET-1は、平滑筋直接刺激(収縮,パラクリン)作用に加えて、内皮細胞刺激(弛緩・オートクリン)作用があり、血管機能を巧妙に調節している可能性が示唆された。
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