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心臓内皮細胞と心筋の機能関連

研究課題

研究課題/領域番号 04263230
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

野間 昭典  九州大学, 医学部, 教授 (00132738)

研究分担者 松田 博子  九州大学, 医学部, 助教授 (10181736)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1992年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード心内皮細胞 / イオン輸送 / イオンチャネル / 非選択性陽イオンチャネル / Kイオン濃度
研究概要

心内膜は一層の血管内皮細胞によって覆われている。胎生期には血液と組織の物質交換はこの心内皮細胞を介して行われており、その新味では心内皮細胞は毛細血管内皮細胞類似の役割を演じていると考えられる。我々はこの細胞のイオンチャネルを心内腔側に向かった膜、及び、組織側に向った膜から区別して記録する方法を開発し、ウサギ心でイオンチャネルの分布を調べた。非選択性陽イオンチャネル、Ca依存性Kチャネル、C1チャネルの3種類のチャネルが認められた。このうち、静止電位で有意に高い開確率を示したのは非選択性陽イオンチャネルのみで、その平均値は約0.2であった。このチャネルは心内腔側膜に90%以上が局在していた。Ca依存性Kチャネルの分布に差を認めることは出来なかった。イオンの細胞を介する輸送には細胞膜のリークコンダクタンスと、イオン能動輪送が非対象に分布することが必要であるが(leak,pump arangement)、我々の記録した非選択性陽イオンチャネルの分布はこのリークコンダクタンスを与える。上皮細胞のNa-Kポンプ分布は一般的に組織側膜に局在すると考えられているので、カリウムイオンの輸送を計算した。即ち、チャネルの単位コンダクタンス、イオン選択性、細胞の静止膜電位、イオン濃度にconstant field theoryを適用し、一個のチャネルを通るKイオンのフラックスを求め、続いて、チャネルの分布密度、平均開確率より、内腔側膜を介するフラックスを求めた。このKイオンの移動が全て反対側膜のNa-Kポンプでくみ出されるとすると、細胞を介するイオンの移動が計算できる。これと釣りあう拡散が細胞間隙を介する自由拡散であるとの仮定をすると、定常状態で、0.3-0.6mM組織側Kイオン濃度が血清濃度より低いとの結果が得られた。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Hiroyuki Ito: "Ion channels in the luminal membrane of endothelial cells of the bull-frog heart." Japanese Journal of Physiology(in press).

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] A.Michael Frace: "External K^+ increases Na^+ conductance of the hyperpolarization-activated current in rabbit cardiac pacemaker cells." Pflugers Arch. 421. 97-99 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] A.M.Frace: "Control of the hyperpolarization-activated cation current by external anions in rabbit sino-atrial node cells." Journal of Physiology. 453. 307-318 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] K.Ono: "Synergistic action of cyclic GMP on catecholamine-induced chloride current guinea-pig ventricular cells." Journal of Physiology. 453. 647-661 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] M.Takano: "Distribution of the isoprenaline-induced chloride current in rabbit heart." Pflugers Arch. 420. 223-226 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 野間 昭典: "心筋細胞内CaホメオスタシスとATP感受性チャネル" 心臓. 24. 1417-1424 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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