研究課題/領域番号 |
04263237
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪薬科大学 |
研究代表者 |
森本 史郎 大阪薬科大学, 薬学部, 教授 (60067270)
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研究分担者 |
高岡 昌徳 大阪薬科大学, 薬学部, 助手 (50140231)
松村 靖夫 大阪薬科大学, 薬学部, 助教授 (40140230)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1992年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | エンドセリン変換酵素 / ビッグエンドセリン-1 / ビッグエンドセリン-3 / フォスフォラミドン / 金属プロテアーゼ |
研究概要 |
1.培養血管内皮細胞を用いた実験 培養ブタ血管内皮細胞の膜分画とbigET-3を反応させると、顕著なimmunoreactive(IR)-ET量の増加が認められ、フォスフォラミドン(10^<-4>M)はこのIR-ETの増加をほぼ完全に阻害した。反応溶液の逆相HPLCを行ったところ、合成ET-3の溶出位置に一致する分画にET免疫活性ピークが認められた。次に膜分画を可溶化して可溶化成分のゲル濾過を行い、各溶出分画のbigET-3変換活性を測定すると、分子量約300kDaに相当する分画に変換活性ビークが認められ、この溶出パターンはbigET-1変換活性のそれと一致した。フォスフォラミドンは、これら両変換活性をほぼ完全に阻害した。無傷の培養血管内皮細胞にbigET-3を添加すると、ET-3への変換がみられ、この外因性bigET-3の変換もフォスフォラミドンにより有意に抑制された。 2.培養血管平滑筋細胞を用いた実験 培養ブタ血管平滑筋細胞から膜分画を調製し酵素試料とした。本分画にもフォスフォラミドン感受性のbigET-3変換活性が認められた。本分画のbigET-1変換活性は、反応液にbigET-3が存在する場合、有意に低下した。したがって、本分画のbigET-1及びbigET-3変換活性は同一酵素によるものと考えられた。 3.麻酔ラットを用いた実験 節遮断された体重約300gのSD系雄性ラットにbigET-3(3nmo1/kg)を投与すると、特続的な血圧上昇反応がみられ(最大反応:約20mmHg)、この昇圧反応は、フォスフォラミドン(5mg/kgi.v.)を前処置することにより有意に抑制された。一方、同用量のフォスフォラミドンは、ET-3の昇圧反応に影響を与えなかった。
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